コロナ禍で、急激に斜陽化した業界の一つがパチンコ&パチスロなのだが、24年は勝ち組の仲間入りを果たす大チャンス。とはいえ、やみくもに打って勝てるほど甘くはない。現代パチンコの最新事情と合わせて〝勝つ立ち回り方〞を伝授する!
不況続きだったパチンコ業界にチャンス到来! コロナ禍の店舗数激減、関連メーカーの倒産などの不況が、ようやく底を打ったのかといえば、そうではない。業界全体としては依然、キビシイ状況に変わりはない。
では、どういった根拠でチャンスなのか。パチンコ機メーカーに勤務するM氏が次のように解説する。
「今のパチンコ&パチスロは、現状を打開すべく、あの手この手を駆使しています。それに伴い、台の仕様が入り乱れている。私の立場で発言するのも何ですけど、ハッキリ言って供給過多ですね(苦笑)」
現在、設置されているパチンコ機は大きく分けて次の2種類。従来の貸し球、あるいは貯玉をドル箱に積み上げる(またはICカードに加算していく)「P機」と、それらの行程がすべて機械の内部で行われる「スマパチ」だ。今ドキならではのスマパチは、台の内部で球が循環するため、客は球に触ることなく遊技ができるのである。
ただ、都内郊外の某ホールで主任として働くS氏は、こう嘆く。
「ハード面の多様化に加えて『甘デジ・ライトミドル・ハイミドル』など、ソフト面でも細分化されています。この状況が極端な『甘い・辛い』を生み出してしまった。正直、どのスペックがお客様に有利なのかは、出玉推移グラフを見れば一目瞭然です」
具体的にどんな機種が甘くて勝ちやすいのか。S氏が続ける。
「ズバリ『海物語』(三洋)シリーズですね。ホールが一様に口をそろえるのは〝海客を守れ〟です。というのも、昨今の悩みの種となっているのが、過剰な新台入れ替えの費用。これはお客様に負担していただくしかないのですが、そもそも『海物語』を打ちに来ている人は新台には目もくれず〝海〟しか打たない。そういうお客様に他機種の負担分を背負わすべきじゃないという方策です」
「海物語」のシマは「あくまでも海客ベースでの利害」として、ホールの中でも独立的に考えられているというわけだ。
ちなみにこの法則は、パチスロの「ジャグラー」シリーズにも言えるそうなので、パチスロファンならずともぜひ、ご参考に!