このまま暗雲が垂れ込めるのか…。2月の春季キャンプ終盤に右肩の肉離れで離脱した阪神・梅野隆太郎のことである。
「1軍はキャンプ打ち上げ後に帰阪。一度、甲子園で練習してから札幌遠征に出掛けましたが、梅野は2月29日に2軍での別メニュー調整に組み込まれた。本人は3月29日の巨人との敵地開幕戦での復帰を見据えて、リハビリに懸命です」(スポーツ紙デスク)
昨シーズンも8月13日のヤクルト戦で左手首に死球を受けて離脱。リーグ優勝、日本一のビールかけには参加したが、戦力として貢献できなかった。
「そのたびに、ライバルの坂本誠志郎の存在感が増しています。岡田彰布監督は当初、梅野をレギュラー捕手にしていましたが、今や周囲には『そら誠志郎しかおらへんやんか、おーん』と開幕マスクを託す構えです。責任感が強い梅野だけに、関係者は『無理しなければいいけどね』『ケガが多すぎて焦っているのではないか』と心配していますよ」(前出・スポーツ紙デスク)
ライバル球団に言わせると、
「梅野と坂本は配球パターンがまるっきり違うタイプ。だからかく乱されて去年は負けた」
2人いてこその阪神の強さだったと証言する。梅野ははたして目論見通り、浮上してくるか。