中日の中田翔が3月6日に行われたオリックスとのオープン戦で、13打席目にして移籍後初めての本塁打を放った。
4回の第2打席、育成左腕の佐藤一磨のボールを逃さずフルスイング。レフトスタンドで待つ竜党に放り込んだ。2月23日、沖縄県北谷町でのオープン戦から数えること6試合目での待望の一発に、
「バットの先やったけど、ホームランになってくれて嬉しかったわ」
と感想を口にしたが、他球団の007は「まだ早い」と笑っている。
「立浪監督は『これから調子を上げてくれるだろう』と話しており、中田もオープン戦が始まった時にはホームランが出るまで5、6試合かかると言っていたから、そこは想定内だった。ところが相手は格下もいいところで、しかもコースは真ん中。以前なら上段5階席に打っていた、絶好球だった。あの距離しか打てないのなら、やっぱり力が落ちていると感じたね。公式戦が始まったら立浪監督は4番で使うようだけど、そうそう甘いところにボールは来ない。一度打ちあぐね始めたら、沼から抜け出すのは時間がかかりそうだと思う」
相手投手によってバットの構え方を変えて対応し、打撃フォームも定まっていない中田。ファンが喜ぶのもまだ早いということだろう。