巨人・若林晃弘内野手と日本ハム・郡拓也捕手の交換トレードが3月11日、両球団から発表された。
若林はユーティリティープレーヤー、控え野手として重宝され、外野も守れる。郡も捕手以外に内外野を守ったことがある選手だ。日本ハム関係者によれば、
「若手をフォローできる控え野手が欲しい日本ハムと、控え捕手強化を狙う巨人の商談が成立した形です」
それにしても目を見張るのは、巨人・阿部慎之助監督が昨年秋に就任後、トレード成立はこれで3件目ということ。就任直後にはソフトバンクとの2対1のトレードで、ウォーカーを放出して高橋礼、泉圭輔を獲得。さらにオリックスから中継ぎの近藤大亮を金銭トレードで獲得した。いずれも脆弱な投手陣の補強が目的だったのだが、
「若林も原辰徳前監督時代からトレード要員として、何度も名前が挙がっている人材で、いい交渉カードとして持っていたのでしょう。今回、控え捕手を補強したということで、捕手は供給過剰状態になる。若林同様、トレード候補としてずっと噂される小林誠司の放出も、編成面を考えれば現実味を帯びてきている」
阿部監督は3月12日からの福岡、札幌遠征に、2軍から小林を合流させると明言。まさか、他球団への「品評会」目的ではなかろうが…。