スポーツ

サンスポ水戸正晴の「絶対万券」論「コスモブッドレアが勝ち負け」

 今週のメインは、東西共にGⅠの前哨戦。東は中山で皐月賞トライアルのスプリングSが行われる。

 クラシックの有力どころは絞られつつあるが、それでも、まだノビシロ十分の素質馬が控えている。スプリングSは、そうした厩舎期待の評価の高い馬も少なくない。

 デビューから2連勝中のシックスペンスは、その代表格と言っていいだろう。新馬、特別戦とも人気に応えての快勝劇を演じている。決して派手な勝ちっぷりではないが、センスのよさを見せつけての勝利で、今後が楽しみな逸材だ。

 これに続くのが、きさらぎ賞2着惜敗のウォーターリヒト。その他にも未勝利―特別を連勝中のペッレグリーニとメイショウタバル、不良馬場の中、強烈な末脚で若竹賞を制したルカランフィースト、京成杯3着馬コスモブッドレアも差はない。

 このように、大きく抜けた馬はいないものの、どの馬もかなりの力を秘めており、ハイレベルな争い。目の離せない見応えある一戦になること請け合いだ。

 先日行われた同じ皐月賞トライアルの弥生賞ディープインパクト記念ほどではないにせよ、ここで勝ち負けしてクラシックを制した馬は少なくない。

 馬単導入後の過去21年間をみても、03年ネオユニヴァース、06年メイショウサムソン、09年アンライバルド、11年オルフェーヴル、13年ロゴタイプ、15年キタサンブラックなどがいる。

 その過去21年間のデータをみると、馬単での万馬券は5回(馬連は4回)。この間、1番人気馬は5勝(2着7回)、2番人気馬は4勝(2着2回)。ただし1、2番人気馬によるワンツー決着は1回。1、2番人気のいずれかの馬が連に絡むことが多く、比較的順当に収まる傾向にあるものの、ガチガチの人気サイドでの決着というわけではなさそうだ。

 そのあたりを考慮した上で、最も期待を寄せてみたいのは、コスモブッドレアだ。

 前走の京成杯でも注目していたが、あわやのシーンを作って差のない3着。悔しい思いをしたが、前走後は短期放牧でリフレッシュ。ここを目標に丹念に乗り込まれ、しっかりと調整されてきた。

「背丈が伸びて成長を感じる。それでいて重め感はなく、きっちり仕上がっている」

 と、小野調教師が目を細めるほどで、臨戦態勢は万全。そうであれば勝ち負けになっていい。

 ここは京成杯よりも1ハロン短い1800メートルでの競馬となるが、競馬上手でセンスのよさを感じさせる馬。コーナー4つの小回り中山での競馬は、持てる力をフルに発揮できるはずだ。

 血統(母系)もなかなかで、父は、やや重馬場の皐月賞を制したゴールドシップ。晴雨にかかわらず中心視したい。

 穴は2頭、朝日杯FS4着馬ジューンテイクと、1勝馬のチャンネルトンネルだ。共に勝負強さが身上で、展開に左右されないのが強み。どちらかが連に絡めば高配当が期待できる。

 一方、天皇賞・春の前哨戦となる阪神大賞典は、プリュムドールを狙う。

 一昨年のステイヤーズS(中山芝3600メートル)で僅差2着しているように、牡馬顔負けのスタミナの持ち主で、今回は長期休養明けから3戦目。使われつつ調子を上げており、重かった体も締まってきた。

 この中間の稽古の動きもよく、なかなかの好ムード。こちらもゴールドシップ産駒でダービー馬タニノギムレットが近親にいる良血馬だけに、好走必至だ。

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
3
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き