相次ぐスキャンダルでガケっぷちの岸田政権。水面下で「ポスト岸田」レースの駆け引きが始まると、TBSが唐突に小泉進次郎元環境相(42)をヨイショ。まさかすぎる穴馬に、永田町スズメは「それはない」と一様に首を傾げている‥‥。
3月3日に「TBS NEWS DIG」のサイトに、こんなタイトルの記事が配信された。
〈〝小泉進次郎というカード〟自民内で増す存在感 小泉純一郎元総理がそれでも〝待った〟をかける理由〉
目下、自民党派閥の裏金事件で、安倍派幹部の4人が衆院政治倫理審査会に出席したタイミングでのこと。マスコミ各社が「ポスト岸田」に、茂木敏充幹事長(68)や上川陽子外相(71)を挙げる中、配信した記事の冒頭から、
〈〝政局〟とは一線を画する様子を見せている小泉氏だが、本人の思いとは裏腹に、彼をめぐる政局的な動きが注目される場面が増えてきた〉
いきなり太鼓持ちすると、小泉氏が推進派の「ライドシェア」を取り上げては、
〈存在感を高めている〉
〈小泉氏の提言が交通政策を動かす結果となった〉
などと称賛。極め付きは、菅義偉前総理(75)が関係者につぶやいた話をこのように紹介したことだ。
〈「次の総理は思い切って変えないとダメかもしれない。そろそろ進次郎というカードを使うときが来たのかもしれない」〉
あからさまに「ポスト岸田」を臭わせた。これには自民党関係者も呆れ気味にこう話す。
「環境大臣に38歳の若さで初入閣した時は、将来の総理候補と期待されたけど、〝小泉構文〟と呼ばれる意味不明な発言を連発して評価は急降下。世論調査では『次期総裁』に石破茂元幹事長(67)と共に名前が出るけど、党内では誰も候補に挙げていないよ」
記事の背景を巡っては、こんな憶測も流れていた。
3月1日夜に都内の日本料理屋で開かれた菅前総理の会食に、安倍派の萩生田光一前政調会長(60)、二階派の武田良太元総務相(55)、茂木派の加藤勝信前厚労相(68)といういつものメンバーが参加。そこに菅氏を〝後見人〟とする小泉氏も加わったのだ。
「岸田政権に逆風が吹き荒れ、反主流派には最高の流れが来ています。ただ、頭を悩ませるのは誰を担げば勝てるのかです。菅前総理も小泉氏の知名度の高さはわかっているのですが、このタイミングで出馬するのは得策なのかどうか。永田町では世間の反応を探るため、アドバルーン的な記事だったのではないかと、もっぱらです」(前出・自民党関係者)
今のところ話題にはならず、さすがに次期総裁選で小泉氏の電撃出馬という目は消えたか。