元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が3月20日の関西テレビ系の番組で、自民党の裏金問題に絡み、キックバックの金額が最多の約3500万円だった二階俊博元幹事長を重い処分にする案が出ていることについて「二階ビッグバン」に期待を示した。橋下氏は次のように指摘している。
「(多額のキックバック資金を)いろんなところに配っていたのは間違いない。それが全部違法ではないが、与野党含めてお金にまみれた『昭和政治』の中心にいたのは間違いない」
そのうえで、こうも言うのだ。
「二階さんに重い処分が出るということになれば、二階さんは何も悪いことをしたと思ってないので、永田町で全部ぶちまけるんじゃないかって、みんな恐れている」
これが「二階ビッグバン」だというのである。
二階氏は衆院の政治倫理審査会(政倫審)への出席を野党側から求められたものの、代わりに二階派事務総長だった武田良太元総務相が出席した。武田氏は政倫審の場で二階氏について、
「紛れもなく派閥の象徴だ。いっさい事務、経理等に関わることなく、象徴として若手の指導等、政務に励んでこられた」
そう話すとともに、キックバックには関与していないと強調した。
政倫審でも野党側は表向き、二階氏の出席を要求していたものの、武田氏の「代理出席」に応じた経緯がある。
鍵を握る二階氏の動きから、目が離せない。