街中や駅構内で意図的にぶつかってくる中高年男性、通称「ぶつかりおじさん」。初めてその名前が認識されたのは、2018年だった。東京・新宿でいきなりぶつかられた女性のSNSからだという。その様子を撮った動画がアップされりやいなや、「ぶつかり男」と名前が付けられた。
その後、「男」が「おじさん」に変わるが、先般も執拗に女子学生を追い回してぶつかっていこうとする男性の動画が話題に。女性は転倒して財布を抜き取られたというが、ただぶつかるだけでなく、盗みまで働くとなれば、コトは簡単に収まらない。
大都市にあっては東京に多く現れ、大阪は少ない傾向にあると、在阪ジャーナリストが言う。
「ぶつかりおじさんは、派手な服を着ている女性を狙わない傾向があるといいますね。大阪には派手な服の女性が多いので少ない、と言われているんです。対処法としては、大阪のおばちゃん風に『アンタ何すんねん! わざとぶつかってんちゃう!』と大声で怒鳴るのが効果的。関西弁でキツそう、というイメージがあるアンミカさんみたいにハッキリものを言う。いつも塩を持ち歩いて、ぶつかりおじさんが出てきたらシャッと塩を撒く」
エスカレートするぶつかりおじさんへの対処は派手は服よりも、アンミカ的キツいツッコミだ。
(小津うゆ)