阪神・岡田彰布監督の「取材拒否」問題は、騒ぎがどんどん拡大する様相を呈し始めた。4月5日のヤクルト戦から番記者たちをスルーし始めると、9日からの広島3連戦でも無視を決め込んだ。
「事前に『番記者には対応しない』と通達があった」
と明かすのは、広島のメディア関係者だ。
「こんな時は我慢比べになってしまう。去年も同じようなことがありましたが、マスコミ側が折れて詫びを入れたことで、手打ちとなりました。ところが今回は、そんな雰囲気はまるでない。当面、続くのではないでしょうか」
マスコミは「岡田賛成派」「岡田反対派」に割れている。その中で「賛成派」が書いた記事に、「反対派」からは反発の声が出ているのだ。
「とあるサイトの記事に『岡田監督がICレコーダーで録音するのを嫌がっている』と書かれていました。その意図については『表情を見ながら発言の趣旨を記者の立場で考えて噛み砕いて読者に伝えたり、質問をしてほしいという思いがあるから』だと。とはいえ、今の時代は試合後の囲み取材の一問一答を、まずネットニュースで速報しなければいけない。それなのに、録音するな、なんて時代錯誤もいいところ。コロナ禍を境に、各社で協力し合って音源を共有したり、文字起こしをする風潮ができてしまったのに、それをすっ飛ばしている。今の記者のやり方を完全否定する主張です」(スポーツ紙デスク)
岡田監督の取材拒否は、マスコミの分断まで生みそうな状況なのである。