事態は長期化してしまうのだろうか。阪神・岡田彰布監督の「取材拒否」のことである。4月5日のヤクルト戦以降、担当記者への取材対応をしなくなり、6日付の各スポーツ紙から「岡田語録」コーナーが消えたままなのだ。
4月4日のDeNA戦後の囲み取材時のコメントをめぐり、岡田監督の意図とは異なる記事が出たことが原因だとされる。球団から正式な抗議がないまま、取材拒否がズルズル続いてる状態で、各メディアは困惑している。
「岡田語録」の代わりにテレビ用の勝利監督インタビューでのコメントは掲載されているものの、細かいプレーについて監督の考えを知る手段を失ったファンからは、不満の声が出始めている。
影響が及ぶのは、スポーツ紙だけではない。MBSテレビの夕方のニュース番組「よんチャンTV」では、ちょっとした騒動が起きていた。
月曜日のスポーツコーナー「月よんスポ」で、松村邦洋が岡田監督のコメントをモノマネで再現するのだが、これは3月に始まったばかり。なのに4月15日の放送回からは、再現ができなくなってしまっているのだ。在阪メディア関係者が苦笑する。
「このままでは松村の仕事が1本なくなってしまうと、番組関係者はヤキモキしています。阪神が勝ち始めれば岡田監督の態度は軟化するかもしれませんが、現状は勝ったり負けたりで、特にクリーンナップが湿ったまま。4月17日の巨人戦も、3回二死からの3連打で2点取っただけ。安打はこの回の3本のみですからね。この日は1985年にあの『バックスクリーン3連発』が生まれた記念すべき日でしたが…」
4月11日に甲子園で始球式を行った女優・中条あやみは「監督の『おーん』が楽しみ」と語っていたが、ファンが再び「おーん」を楽しめる日はいつになるのか。
(石見剣)