なんと4月5日のヤクルト戦以来の「取材対応」だった。阪神・岡田彰布監督が4月23日のDeNA戦後、報道陣の前で久々に口を開いたのだ。
この日の試合は互いに決め手がなく、延長12回ドローに終わったことで、
「負けなくてよかった。ええわ、引き分けで。負けへんのが一番ええわ」
などと話していた。担当メディアはそれを原稿で使えるよう必死に書き留めながら話を聞いていたが、どうも様子が違う。関係者によると、
「球団側が『露骨に録音せんといてくれ』と通達してきました。岡田監督が機嫌を損ねてしまうからです。試合後に取材に応じて勝敗のポイントなどを聞く機会が復活したのは、担当メディアにとっては大事なことですが、今は紙面だけでなく、ネットニュースでも一問一答が即時配信される。一言一句『誤報』しないよう、どの媒体も神経を擦り減しながら出稿しています。それを事実上できないのなら、死活問題。またモメごとが起こりそうです」
そもそも昨年の新語・流行語大賞に選ばれた「アレ」に代表されるように、岡田監督の会話は慣れていても理解するのにひと苦労するため、
「だから3週間近く岡田語録がなくなって、現場からは『もうこのまま、なしでええやん』と喜ぶ声も相当数あった。令和の時代になって岡田監督にしがみついているのは、ベテラン記者ばかりです」(前出・関係者)
グラウンド外の「バトル」の行方はどうなるのか。