昨年DeNAベイスターズでプレーしたトレバー・バウアーが、メキシコリーグのレッドデビルズと5月までに5試合に登板する短期契約を締結した。試合に出ながら、メジャーリーグ復帰を目指している。
契約によれば、メジャーリーグ球団から獲得オファーがあれば、すぐに移籍できる条項が入っているという。
「あくまでメジャーリーグ移籍を希望していますが、このままオファーがなければ、5月から6月に日本球界に戻ってくる可能性は極めて高い。昨年、受け入れて大成功したDeNAは多額の契約金を用意して、ラブコールを送り続けています。バウアー人気は絶大で、グッズ販売にも貢献してくれる。球団はぜひ戻ってきてほしいと願っています」(スポーツ紙デスク)
昨シーズンは19試合に先発して10勝を挙げ、Aクラス入りを支えた。中4日でローテーションをこなすガッツと、他の投手への好影響が高評価されている。スポーツ紙デスクが続けて解説する。
「バウアー獲得には少なくとも10億円程度が必要となります。日本でその金額をポンと出せる球団は巨人とソフトバンク、DeNAぐらいでしょう。3球団とも、代理人を通じて獲得意思を示しています。DeNAはポスティングでメジャーリーグのカブスに移籍した今永昇太の譲渡金が約10億円あるので、それを代用できますし、受け入れ実績もある。巨人は筒香嘉智をDeNAに奪われたところなので、バウアーのDeNA入りはなんとしてでも阻止したいようです。ソフトバンクは先発投手が弱いため、補強ポイントと合致します」
筒香とバウアーがDeNAでタッグを組めば、26年ぶりの優勝が近づいてきそうだが、はたして剛腕はどのユニフォームを着ることになるのか。
(渡辺優)