松井秀喜氏が持つ日本人選手のメジャーリーグ通算最多本塁打175本に並んでいるドジャースの大谷翔平が4月15日、ドジャース移籍後初となる「ジャッキー・ロビンソン・デー」に臨んだ。
この日は、近代メジャーリーグ初の黒人選手であるロビンソンの功績を称える日。全ての選手、監督、コーチと審判員が背番号42のユニフォームを着用して試合に出場した。
背番号42で本拠地でのナショナルズ戦に挑んだ大谷の「松井超え」をアシストすべく、球場は粋な計らいを演出。
それは3回裏、大谷の2打席目のことだった。初球をファウルすると、球場のオルガン演奏がなんと「ゴジラ」のテーマ曲を奏でたのだ。これには多くのファンが大谷の新記録達成を願うとともに、松井氏の足跡を改めて噛みしめたのである。
結局、この日は3打数1安打と1打撃妨害で2得点を記録したが、ホームランは出ず、新記録は持ち越しとなった。
この試合まで今季26安打と、同じくドジャースで1番を打つベッツと並ぶ最多安打を記録している大谷について、報道番組「Live News イット!」(フジテレビ系)に出演した野球解説者の川崎宗則氏は、
「(3、4番が強力なので、2番の)大谷が塁に出れば得点になる。それがわかっているので、追い込まれてもヒットを狙いにいく」
とコメントし、首位打者の可能性について「十分にある」と太鼓判を押したのだ。
「大谷は2018年のメジャーデビュー後、打率はずっと2割台でしたが、昨年3割4厘と初めて大台に乗りました。今年はそれを大きく上回るペースで売っている。クリーンナップを信じて塁に出るバッティングを意識すれば、確かに首位打者は夢ではありません。今年は打撃に専念できるのも大きいですね」(スポーツ紙デスク)
4月16日の試合では5打数2安打として安打数を伸ばし、打率を3割4分1厘に上げた。川崎氏は「三冠プラス盗塁王の四冠王」との期待も口にしたが、あながち夢ではなさそうだ。
(石見剣)