阪神ファンによる応援方法で長年黙認されてきた「替え歌」に、いよいよメスが入ろうとしている。
4月12日には応援団が公式SNSで「誹謗中傷と受け取られるような行動を止めて頂くお願いが球団から出ている」と報告。「チームや選手に対して敬意を持った応援をお願いしたいと考えております」とした。
さらに「突撃~」の後に選手名を叫ぶ「突撃4発」の応援については、ファンが勝手に「そ~れいけいけ」などと歌詞を勝手につけて歌唱するシーンが目立つ。これについても「聞くに堪えない歌詞が付けられるようになった」として、やめるよう呼びかけている。球界関係者がこれに頷く。
「阪神ファンの応援マナーの悪さは、以前から12球団の担当者が集まる場で話題になったことがある。特に選手との距離が近い神宮球場では、強烈なヤジや替え歌が選手らにダイレクトに届くため、苦情が絶えませんでした。事実、数年前から阪神戦の開催に合わせて、場内のビジョンで観戦マナー順守を呼びかけることが何度もありましたね。今、応援団の活動は、12球団を統括するNPB(日本野球機構)の特別応援許可を得た団体しかできません。対処をしなければ、許可を剥奪される可能性がある。阪神球団側が恐れているのは、そこでしょう」
阪神球団はOBの能見篤史氏を起用した、観戦マナーの徹底を呼び掛ける動画を作成している。これで是正できるのだろうか。