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【メジャー発掘秘話】上原浩治レッドソックス移籍「最大の決め手」は「痔の手術経験者のトイレ事情」

 日米両球界で活躍し、2013年にはレッドソックスで日本人初のリーグチャンピオンシップとワールドシリーズ胴上げ投手になった上原浩治。この名門球団への移籍を決めた理由には、クラブハウス内の「温水洗浄便座付きトイレ」があった。

 日本は駅や公園の公衆トイレでさえも、この温水便座付きトイレの完備が当たり前となっている。インバウンドで来日した外国人も、この温水洗浄便座付きトイレの多さには感激するという。

 実は巨人入団1年目、上原は血便に悩まされていた。本人はストレスやプレッシャーによる内臓疾患だと思い、オフに検査を受けたが、診断はなんと「痔」だった。

 結局、手術を受けることになり、症状は改善したが、アメリカでのプレーにはやはり、不安があった。日本に比べて、温水洗浄便座付きのトイレが少ないという点だ。そこでスプレー式の「尻拭き」を常時、2個も持ち歩いていたという。

 ところが、レッドソックスのクラブハウス内にあるトイレのひとつには、その温水洗浄便座が備えられていた。これがレッドソックス入団の「最後の決め手」になったのである。

 レッドソックス移籍前、相手チームに名前を覚えてもらうため、アニメ「ルパン三世」のキャラクターのように髪を短く刈り、もみあげを伸ばした特徴的な姿でマウンドに立ったことがある。

 日米通算100勝100セーブ100ホールドを達成した唯一のアジア人選手は、2013年のワールドシリーズMVPのデビッド・オルティスと同学年。公私ともに仲が良く、家族ぐるみの付き合いをしていた。シーズン中はチームが勝利した後、列になってハイタッチをする際に、相手の「股」をどっちが先に触るかという遊びをしていた。

 今でもボストンを訪れた日本人は、街中の店や飲食店で「コウジ・ウエハラは今、何をしているんだ?」と聞かれることが多いという。

(阿部勝彦)

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