連敗が続いていた、立浪和義監督率いる中日。4月24日の巨人戦で1週間ぶりに勝利して、5連敗でストップさせたが、球団OBの見方は相変わらず厳しい。
「中田翔が開幕当初はかなりもてはやされたけど、結局は打てなくなってきた。そもそも中田の前にランナーが出なければ、打点を挙げることもできなくなってくる。去年20発を打った細川成也も状況に応じたバッティングがまだまだできておらず、ちょっと歯車が狂えば投手陣に負担を背負わせてしまう。球団初の2年連続最下位になった昨年までと、なんら構図は変わっていない。ただ、相手チームが四球で自滅したり、守備の乱れで得点が入るようになったのは、昨年までと大きく違う。これを意図的にできれば、常勝軍団だった野村克也監督が率いた頃のヤクルトのように、手ごわいチームになるんですけどね」
しかしながら、火ダネはまだまだある。
「連敗中には1、2軍の入れ替えを行わないと、立浪監督ははっきり明言しました。ところが4月25日には、2試合続けてファームで本塁打を打った石川昂弥や、福永裕基をいきなり1軍に合流させました。朝令暮改とはまさにこのことで、チーム内の混乱を招く一因になる。立浪監督は自身の発言が極端すぎるという悪い癖が直っていないことに、気付いていないんでしょう」(名古屋メディア関係者)
気まぐれな指揮官に振り回される選手たちなのだった。