「私に言わせると、相性なんて言ってるのは恥ずかしい」
昨シーズン、マスクを被る機会が21試合だった巨人の小林誠司だが、今シーズンは4月終了時点で既に10試合。こと「スガコバ」コンビと呼ばれる相性のいい菅野智之の先発時には、決まって小林がスタメン起用されており、菅野の好投を引き出していると言われている。
ところがこうした状況に、野球解説者・江本孟紀氏が真っ向から反論。それが冒頭のセリフだったのである。
江本氏は1972年から4年間、南海ホークス(現ソフトバンク)に在籍。この間、名将として知られる野村克也氏が選手兼任監督で、江本氏とバッテリーを組んだ。
自身のYouTubeチャンネル〈江本孟紀チャンネル「エモやんの、人生ふらーりツマミグイ」〉で、江本氏は持論を展開する。
「大監督のサインは言う通りに投げる。その球をカポーンと打たれることがあるわけ。そうするとベンチに帰ってきて野村さんがマスク取って『すまん、すまん』と、ずっと謝ってる。そこなんですよ、キャッチャーを信用できるかは。抑えた時に横に来てね、べちゃべちゃと、最近ベンチでよく見るじゃないですか。あんなの、なんの役にも立たない。『すまん』の、このひと言で試合中『そんなん、いいですよ』ってなる。それでキャッチャーに対する信頼ができるわけ」
打たれた時こそ、捕手は投手との信頼の絆を深めるチャンスなのだと、江本氏は力説する。そして、肩の強さが投手の信頼を強める要因にもなると、付け加えた。この点で、岸田行倫や大城卓三より、小林が一歩リードか。そして江本氏の言葉はセ・パのバッテリーにどこまで届くのか。
(所ひで/ユーチューブライター)