政治

スキャンダルが奏功「うむ・産む・生む」発言騒動で上川陽子外相の格が上がった

 静岡知事選(5月26日投開票)に関連した女性支持者らの集会での「私たち女性がうまずして何が女性か」との発言が問題視された上川陽子外相。翌日、すぐに発言を撤回したが、永田町では、

「ちょっとした集会にまで記者が張り付き、発言の揚げ足取りをするレベルの政治家になった。秋の総裁選に向けて、政治家としての格がひとつ上がった」(自民党関係者)

 との見方がもっぱらだ。

 5月18日の、規模の大きくない集会での発言が問題視されたが、同日夕に共同通信が記事を配信後、各社は確認に追われた。これに上川事務所が丁寧に対応し、各社は後追い報道をすることができた。

 上川外相の発言を注釈すると、「私たち女性が(知事を)うまずして(当選させずして)何が女性か」との解釈が本意であり、「子供を産まずして何が女性か」という意味ではない。沖縄タイムズネット版によると、共同通信は「うまずして」を「産まずして」と配信し、「出産困難な人への配慮を欠くと指摘される恐れがある」としたが、その後に「産む、の表記を、うむ、と訂正」した。「産む」でなければ、何が問題となるのだろうか。読売新聞は「生まずして」との表記にして、深追いを避けている。

 初めから「誤解をうむ程度」の発言を、野党もこれ以上は問題視できず、上川外相がすぐに撤回したため、自民党内からも批判は少ない。事務所の広報も功を奏し、逆に騒動があったことで、

「一言一言が注目される政治家になってしまった」(前出・自民党関係者)

 上川外相はこのまま、スキャンダルも武器にできる政治家になれるだろうか。

(健田ミナミ)

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