この時期話題になる「鳥インフルエンザ」も忘れてはならない。農研機構動物衛生研究所情報広報課担当者が解説する。
「冬の渡り鳥の飛来シーズンに入り、島根県、千葉県、鳥取県および鹿児島県で採取された死亡野鳥などから高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されるなど、国内にすでに野鳥による鳥インフルエンザの侵入が認められる事例が続発しており、国内のどこの家禽飼養農場で発生してもおかしくない状況です」
通常は鳥しか発病しないのだが、懸念されているのは突然変異による「ヒト」への感染。04年ベトナムで3例のヒトへの感染の報告を皮切りに、アジアで5カ国、05年以降は中東で2カ国、06年にはエジプトでヒトへの感染が報告されている。
「人間や、豚などの哺乳類が感染したことによる遺伝子交雑や突然変異が起こる可能性があります。ヒトへの感染例が増えるほど、そのリスクは高まります。ヒトからヒトへ感染するようになると大変なことになるでしょう」(医療関係者)
この未知の最凶インフルエンザに、人間は抗体を持っていない。ワクチンを作るのもゼロからとなる。1918年に発生したスペインかぜは日本でも猛威を振るい、約39万人が死亡した。このウイルスも鳥インフルエンザが変異したことが最近明らかになっている。
だが、本当のクライシスはここからである。
人類滅亡の年が今年だという説がある。まず、たま出版編集長の韮澤潤一郎氏がマヤ文明を解説する。
「メキシコ湾とカリブ海に突き出るユカタン半島の古代文明と言われています。考古学的に調べると1000~2000年くらいのスパンの文明だと言われています。巨石文明に連なります」
高度な数学と天文学を開発したマヤ人たちは、精密な暦を作っている。いくつかある暦の中に紀元前3114年から始まっている長期暦と呼ばれる暦がある。その終わりが人類滅亡の日とされているのだ。
本来ならその日は2012年12月23日だったはず。人類滅亡は回避されたのではなかったか──。
実は、古代暦から現代暦に直す時の計算式に間違いが見つかり、その差が約3年だったのだ。それが今年9月3日──。
終末の時を前に、人類はただ立ち尽くして待っているしかないのか。
「現代のように欲をかいて、何でもため込めばいいということではなく、バランスを取って生きていかなきゃいけないということに尽きると思います。それを心がければ回避もできるのではないでしょうか‥‥」(韮澤氏)
今年の生き方が未来を左右するということか。