男性の恋愛心理を利用し、SNSで知り合った男性から1億5000万円を騙し取った「頂き女子りりちゃん」事件、さらに5月8日に西新宿のタワーマンションで起きた、25歳女性刺殺事件。容疑者の51歳の男と被害女性はもともと、ガールズバーの客と店員という関係であり、容疑者は趣味の車やバイクを売って1000万円以上を注ぎ込んでいたことが明らかになっている。
世間に衝撃を与えた2つの事件だが、これがパパ活界に大きな影響を及ぼしているという。パパ活アプリに詳しいジャーナリストが語る。
「りりちゃん事件が明るみに出て以降、パパ活アプリで男性登録者の退会が相次いでいます。女性は無料で登録できる一方、男性は会員費を支払わなければなりません。ところが、りりちゃん事件の詳細を知った男性からは『パパ活女子の中にも、りりちゃんのように詐欺行為をする女性がいるのではないか』というクレームが寄せられています。その結果、退会者が続出し、アプリの運営側からは悲鳴が上がっています」
一方の西新宿のタワマン刺殺事件は、新規入会者を激減させた。ジャーナリストが続ける。
「タワマン事件の被害者はパパ活女子ではないものの、男性側としては恋愛感情を利用されたくない、というのが本音です。パパが激減したことで、パパ活界では今、『パパ争奪戦』が起こっている。以前は7万円だったパパ活女子の料金が3万円まで値下がりするなど、価格崩壊が進んでいます。このまま男性会員の新規入会が減り続ければ、パパ活アプリ業界全体が存続を脅かされる厳しい状況に陥るでしょう」
パパ活をめぐる事件は、たびたび発生している。このような状況が続けば、警察の関心がパパ活アプリや、それを推奨する業者に向けられることは避けられないだろう。長い間、続いてきたパパ活ブームが、いよいよ終焉を迎える時が近づいている…そんな世相なのである。