Netflixのドラマ「涙の女王」が完結し、「ロス」に陥る韓流ファンが続出している。多くがハマった理由には、ラブストーリーを基軸としたサスペンスやコメディタッチのストーリーが素晴らしかったことが挙げられるが、放送前から話題になっていたのが、「愛の不時着」(2019年)の脚本家パク・ジウンの最新作、ということだった。
そんな高い期待を上回る出来であり、ブームに拍車をかけたのが、主演キム・スヒョンのカッコ良さ、そして誠実な演技だ。韓国エンタメライターが解説する。
「キム・スヒョンの演技力は抜群で、コメディーでもシリアスでもホラーでもこなしてしまう。180センチの長身で小顔、鍛えられたボディが美しいんです。品もあって、日本にはなかなかいないタイプの俳優ですね。作品上ではキリッとしているのですが、普段の性格はちょっと天然なところがあるらしく、以前、彼が出演したドラマ『星から来たあなた』で演じた宇宙人が、普段の彼に近いといいます。まさにつかみどころがなく、ふわふわしたところがあるのが魅力ですね。今、日本でもキム・スヒョンのロスが起きつつあって、早く次の作品に出てくれないかな、という声が上がっています」
あまりの人気ぶりに、この6月には「2024 KIM SOO HYUN ASIA TOUR in JAPAN 『EYES ON YOU』」として、ファンミーティグが開催される。
「浮いた話がなく、スキャンダルから最も遠い存在です。兵役に行く際には、幼い頃から患っていた心臓疾患で検査に引っかかったにもかかわらず、体調をコントロールして自ら健康状態を整え、率先して兵役に行けるよう努力したとか。とても殊勝な性格なんです。韓国では、もはや海外でも人気のスターといった立ち位置。日本でも、これからもっと人気が出るでしょうね」(前出・韓国エンタメライター)
「涙の女王」ならぬ「涙の王様」だ。
(小津うゆ)