5月25日、多摩川ボートで開催のSGオールスター5日目。この日は翌日の優勝戦を走る6人のメンバーが決まる準優戦が3レース行われた。
7Rの舟券が的中し、気をよくして迎えた8R。初日と2日目はインの逃げが決まらず、荒れ模様だった。江戸川、多摩川、平和島、戸田と桐生を入れた関東5場はインが強くないことで知られ、多摩川、戸田以外の3場はデータでは①の逃げは50%を割り込んでいる。4場の中では多摩川が50%を超え、最もインの勝率が高い。ところが初日、2日目ともイン逃げが各5回と、他の3場並みかそれ以下になっていた。
しかし、3日目あたりからインが強くなり、3日目は8回、4日目には10回を数えた。5日目も7Rまでの6レースがインで決まった。この流れは相当強い。それでも穴を出す艇、穴になるレースに備えていないと好配当、高配当をゲットすることはできないのだ。8Rがまさにそれだった。
①山口 剛41広島91期
②赤岩善生48愛知82期
③新海 航28福岡118期
④守田俊介48滋賀74期
⑤池田浩二46愛知81期
⑥篠崎仁志36福岡101期
展示タイム(バックストレッチのスタートライン延長線から第2ターンマークまでの150メートルの計測タイム)は①6秒83、②6秒84、③6秒80、④6秒96、⑤6秒81、⑥6秒82と拮抗状態。この他、回り足、直線、1周も場内表示されるが、展示が一番の目安とされる。
また、このシリーズの平均スタートタイムをチェックすると、①~⑤はコンマ10から12で横並び。展示で突出した艇がなく、スタートがほぼほぼ同じなら、スタートでポカをやらない限り横一線になり、経済コースのインが当然ながら、強い。
それだけに、その中でもスピードがありそうな選手、得意なコースがある選手を選ぶのが予想の基本だろう。よって8Rは有利な①と、若くて展示的にも一発がありそうな③新海で。これが結論である。
舟券は1着①③、2・3着に②⑤を加えたフォーメーションの12点、各500円、計6000円とした。
レースは③がトップスタートを切り、1マークを先に回った①と、それに続いた②の間をマクリ差し。バックでは3艇がせめぎ合ったが、③は①と接触しながらも抜け出して、2周バックストレッチで③①体制。3着は②と⑥が最後まで競り合って②が先着し、3連単③①②7040円。これがこの日の最高配当だったが、これをゲットした。いつもは的中舟券をスマホで撮るのだが、この時は撮り忘れてしまった。
8R以降は準優戦の10Rで人気だった守屋美穂が痛恨の勇み足で散り、③①⑤の決着になったものの、手堅い流れは変わらず。9Rは①③⑤で1410円、10Rは1930円、11Rは①⑤②1900円だった。
準優3レースの最終12Rの展示タイムは①67、②69、③73、④77、⑤74、⑥78で、答えは出ているようなものだった。いつものように1着①②、2・3着に③⑤を加えたフォーメーション12点、計6000円。
①は楽勝、2着は②と③のデッドヒートになり、結果は②に。3着③で3連単は1番人気の660円だった。①③②がその倍以上つくので①③②!と思って見ていたが、舟券を確認したら2着③が漏れていて、もしそれなら危ういところだった。払い戻し3300円、1番人気の低配当でもゲットできてよかった。ホッとする。
この日は結局、諭吉が3枚近く増えていた。大きな配当が出ない時でも凌いで、なんとかプラスにする。何十万円も賭けて大儲けだと大騒ぎするのは愚の骨頂、長くやるにはこれが鉄則だ。
7Rと9Rの発売中には、坂上忍がトークショーをやっていた。坂上はハンパじゃない金額を絞って買うそうだ。はたして、どうだったろうか。
この日は一杯はなし。一杯やる時は、西武多摩川線で武蔵境に出てから考えるしかない。帰りは元来た道をそのまま戻る。単線の多摩川線競艇場前駅で乗って白糸台駅で降り、歩いて京王線武蔵台駅まで行き、自宅最寄りの笹塚駅で降りる。
薄曇りの中、のんびり過ごしたボートレースの1日だった。
(峯田淳/コラムニスト)