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【サッカー・アトランタ五輪の真実】城彰二がぶっちゃけた「ブラジルはビビっていた」「五輪世代が協会に入れない理由」

 古くからのサッカーファンにとって、1996年の「アトランタ五輪」は決して忘れることのできない大会だ。メキシコ五輪以来28年ぶりに五輪に出場したこと、強豪ブラジルを破ったことに加え、2勝1敗と申し分のない成績を残しながらグループリーグ敗退に終わったショック、そして日本が世界の強豪と渡り合える感触をつかんだことなど、日本サッカー史に残る大会になった。

 それだけに大会後、選手や監督、スタッフがアトランタ五輪について多くのコメントを残している。大会から28年経った今もそれは変わらず、エースとして活躍した城彰二氏が、自身のYouTubeチャンネルにチームメイトの松原良香氏を招き、アトランタ五輪の裏話を明かしている。

 いきなりのハイライトとなったのは、なんといってもグループリーグ第1試合のブラジル戦だ。世界トップの強豪を相手に、日本の選手は萎縮していたかと思われたが、全く違った。松原氏が言うには、

「ブラジルの選手は手を繋いで入場してくるので、顔がよく見えた。硬直しているんですよ。スタジアムが真っ黄色だから。彼らは優勝しないといけない。うちらはそんなことはない。チームメイトと『相手、ビビってるよ。すげえ空気だな』なんて言っていた」

 城氏があとを引き取って言う。

「ブラジルはすごいメンバーだった。(すごすぎて)俺たちは舐めていた。ブラジル代表が手を繋いで入場するのを見て、俺たちも『マネしようぜ』って言って手を繋いだ。それぐらいふざけていた」

 それがよかったのか、日本はブラジルに勝利。しかし、続くナイジェリア戦は0-2で負け、ハンガリーに勝って2勝1敗としたが、得失点差でグループリーグ敗退が決まった。

 結果は残念だったが、アトランタ五輪代表からは多くの日本代表が生まれ、中田英寿や川口能活のように欧州でプレーする選手が誕生。新たな世代の台頭に、サッカーファンは未来の日本サッカーへの期待を膨らませた。それだけに、アトランタ五輪世代には、協会に入って裏から日本サッカーを支えてほしいものだが、実現していない。城氏がその理由に言及する。

「アトランタ五輪のマネージャーとかトレーナーは協会でどんどん上に行っているけど、アトランタ五輪のメンバーは呼ばれない。クセが強すぎるから」

 とはいえ、本音はというと、

「団結力はある。世界を経験している。俺たちは協会に入りたい。入って日本サッカー界に貢献したいし、よくなるために頑張りたい。世界とのつながりがあるから、マッチメイクなどで自分たちを生かしてほしい」

 現在の日本サッカー協会会長は、次のシドニー五輪世代の宮本恒靖氏。アトランタ世代はジャンプしてしまったが、いつか巻き返して日本サッカーを支えてほしいものだ。

(鈴木誠)

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