2015年、2016年、そして2018年に「打率3割・30本塁打・30盗塁」のトリプルスリーを達成したヤクルトの山田哲人が、不振にあえいでいる。いったいどうしたというのか。
ケガによる離脱もあって、今季は33試合の出場に留まり、打率2割4厘、3本塁打、10打点の惨状だ。
「勤続疲労で肉体に変化が出ており、転換期を迎えています」
こう指摘するスポーツライターは続けて、
「近年、太腿や足首のケガを繰り返し、体のバランスが崩れています。今年は思い切って全休し、じっくり体のメンテナンスを施すのがいいのですが。足が動かないため、セカンドの守備力も落ちています。村上宗隆を外野に回し、負担の少ない三塁にコンバートするのもありでは」
2021年に、推定年俸5億円の7年契約を結んだ。まだ3年以上、契約は残っており、チームとしてはまだまだ活躍してもらわないと困るのだが…。
「キャプテンでチームの顔、そして大功労者であるため、高津臣吾監督もレギュラーから外しづらく、頭を悩ませています。コンタクト率や選球眼は落ちていますが、バットスピードが速く、バックスピンをかける技術を持っている。中日のビシエドのようにツボがあり、たまにいい場面で打つため、それに期待して6、7番あたりを打たせているのが現状です」(前出・スポーツライター)
5月29日のロッテ戦ではセンターオーバーの二塁打を放ち、史上136人目となる通算1500安打に到達した。名球会入りに必要な2000安打には辿り着けるのだろうか。
(渡辺優)