「レプティリアン・ヒューマノイド(ヒト型爬虫類)」という名称をご存じだろうか。これは「爬虫類」を意味する「レプタイル」の形容詞形と、「人間の形をしたもの」という名詞の「ヒューマノイド」を合わせた造語で、一般的にはアニメや映画などエンタメの世界で描かれる怪物のことである。
ところがアメリカには現在もなお、その存在を信じる人々が一定数いる。人間に扮した異星人である彼らが社会に紛れ込み、陰謀を企てている、との説が浸透しているのだ。UFOやエイリアンに詳しい専門家の話。
「ヒト型爬虫類の存在の可能性を残す壁画が、古代遺跡などに数多く残されています。アメリカでは実際に、ヒト型爬虫類に遭遇したと主張する人々がいて、その多くがUFOによる誘拐事件によるもの。とりわけ有名なのは、1967年12月にネブラスカ州アシュランドで発生した警察官誘拐事件ですね。連れ去られた後で解放された警察官によれば、目の前に現れた謎の生物は身長140センチから150センチほどで『まさにイラストや映像等で知られる、ヒト型の爬虫類だった』と証言しています」
一方、アメリカにおけるヒト型爬虫類の目撃例や遭遇例を収集、分析している専門家によれば、レプティリアンの大半は恐竜の子孫であり、それが突然変異で知的生物に進化したものだという。
「どちらの主張にも、科学的な根拠はありません。ただ、疑似科学やオカルト愛好家の間ではレプティリアンによる陰謀説が根強い。人間の姿に自在に変化できるレプティリアンは人間界に紛れ込み、人々をマインドコントロールしているのだと。あの9.11同時多発テロ事件の黒幕が、実はレプティリアンだった、と主張しているほどです」(前出・専門家)
同時多発テロの首謀者が人間に扮した宇宙人だったとは、いくらなんでも飛躍しすぎではないかと思うが、先に触れた通り、アメリカには一定数、この説を信じる人々がいる。2009年7月には「タイム」誌で「レプティリアンとテロ事件との関連性」を検証。彼らの最終目的が「全ての人類を奴隷にすることにある」との陰謀論に関する記事を掲載し、物議を醸したことがある。
陰謀論者の間では、王室や大企業のトップにもレプティリアンが君臨している、との情報があるというが…。
(ジョン・ドゥ)