全ての俳優にとって、憧れの肩書きが「主演」。テレビドラマの看板を担う、まさに「顔」と言うべき存在だ。だが、それが低視聴率の憂き目に遭えば、一瞬にして「戦犯」として、なじられてしまう可能性がある。中には重圧や周囲からの悪評に耐えきれず、メンタルを病んでしまう者も…。
目下、そんな主演に立ちはだかる壁と戦っているのが、吉高由里子だ。主演するNHK大河ドラマ「光る君へ」が、そもそも初回の平均世帯視聴率からして12.7%と、大河史上最低の数字を記録してしまった。直近では6月9日放送の第23話が世帯11.4%と、浮上の気配は見えない。
「吉高は初回放送後にXで『ワースト1位と書かれていたけどワーストだってベストだって1位を取るのは狙っても難しいことだと思うの』と語り、『さてさてワースト1位からどう昇るのか これには皆様のお力添えが必要です』と悲痛な叫びを訴えていました」(放送関係者)
「どう昇るのか」がなかなか見えてこない吉高はあと半年、月曜日に判明する視聴率に一喜一憂、もがくことになるだろう。
ところでかつて低視聴率に悩み、あらぬ行動に出た女優がいた。
「真木よう子は2017年7月クールからドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)に主演しました。ところが初回を5.1%でスタートした後は3%、4%台を連発。当時、彼女は自身のSNSで『向かい風上等!!!』と豪語していましたが、ある日の撮影をキャンセルしていることが分かっています。その原因はひとえに、自費制作が原則とされる『コミックマーケット』に、クラウドファンディングで資金を集めてフォトマガジンを制作、出品しようとしたことがキッカケとされています。これには低視聴率が一因としてあったと言われていますね」(前出・放送関係者)
脇役でシブとく生き続けるか、心身ともに削られながらも主演の座をつかむか。俳優の道はどちらにしても厳しいのである。
(犬飼太)