かつて阪神タイガースに守護神として在籍した、ラファエル・ドリスという投手を覚えているだろうか。そのドリスが再び、阪神に加入するかもしれないのだ。
四国アイランドリーグplus「高知ファイティングドッグス」の公式YouTubeチャンネルが、ドリスの投球映像をまとめた動画を公開した。
ドリスは6月11日時点で13試合に登板し、0勝0敗4セーブ、防御率0.00。被安打はわずか2で、奪三振14と無双状態だ。
2016年に阪神と契約し、この年に8セーブを挙げると、翌2017年はセ・リーグトップの37セーブでチームのクライマックスシリーズ進出に貢献。最多セーブ投手のタイトルを初めて獲得した。
阪神に在籍した4年間で96セーブ、28ホールド、防御率2.49を記録。2020年にはブルージェイズに移籍し、メジャー復帰を果たしている。
そんなドリスは今季から、高知に所属。落差のあるフォークとスプリットは今でも健在だ。
高知といえば、かつて阪神で絶対的守護神として君臨した藤川球児を思い出す。メジャーに挑戦後、出身地の高知ファイティングドッグスに入団。翌年、古巣の阪神に復帰している。阪神ファンは、ドリスにも同じ「藤川ルート」での復帰を期待したいところだろう。スポーツライターが語る。
「阪神は今季、最速160キロ超の剛速球が武器の助っ人右腕ゲラが終盤を任されていますが、ここまで26試合に登板して0勝3敗、8セーブ、防御率2.84とイマイチです。6月4日の楽天戦では10回に抑えとして登板したものの、2アウトから代打の茂木栄五郎に逆転のタイムリースリーベースを許し、途中降板。Wストッパーの岩崎優も決して盤石ではなく、ドリスが入ればうまくハマるでしょうね」
ドリスの動画を見ると、さすがに全盛期より球速は落ちているものの、落差のあるスプリットを捕球できる捕手が高知にいないため、あえて力を抜いているのではないか、と指摘する声がある。
藤川は阪神に復帰した2019年、16セーブ、23ホールド、防御率1.77の活躍を見せている。ドリスにワンチャン懸けてみたい、というファンの願いは叶うだろうか。
(ケン高田)