社会

沖縄に進出した「バーレスク東京」に「ショークラブ不毛の地」での勝算はあるか

「バーレスク東京」といえば、ダンサーの華麗なショーが展開されるエンターテインメント・ショークラブだが、今年5月に「ROKUSAN ANGEL」に屋号が変更された。

 5月17日に沖縄県那覇市にオープンした「ROKUSAN ANGEL」の新店舗は「ちゅらさん6」。5月30日から5月15日までの期間、通常より割引された入場料金で営業していたが、まずまずのスタートを切ったといえる。通常料金はプランによって異なるが、1人あたり4500円から1万円。どちらかといえば、インバウンド向けの価格設定に感じられる。

 六本木では人気店とされるが、沖縄でも新たなショークラブ・ブームを巻き起こせるのだろうか。沖縄県民に話を聞くと、意外な答えが返ってきた。

「これまでも大型クラブや食事ができるショークラブがオープンしたことはありましたが、どれも1~2年ほどで閉店していますね。料金が高くて、地元の人が行けないんです。沖縄の人は基本的に、クラブやショーパブには、高い金額を払ってまで行きたくないんですよ。なので安く遊ぶために、地元の人が経営しているクラブに行くことが多いですね。沖縄出身の元DA PUMPのメンバーがプロデュースしたクラブは流行っています」

 県外から進出してきた大型クラブやショーパブはこれまでもあったが、成功した例を見たことがないというのだ。では、外国人観光客をターゲットにした場合はどうなのか。地元の旅行業従事者が説明する。

「沖縄=インバウンド需要が高い、というイメージがあるかもしれませんが、実は那覇にはリピーターが少ないんです。外国人旅行者は『那覇は一度行けば十分』と言い、以降は宮古島や石垣島などの離島に目を向けてしまう。日本人旅行者はそれなりに見かけますが、『せんべろ系』居酒屋が多いため、わざわざ高いお金を払ってショークラブに行く人は少ないでしょうね。唯一、期待できるとしたら、出張客でしょうか」

「ちゅらさん6」がオープンした那覇市松山には多くのキャバクラがあり、本島から出張で訪れるビジネスマンが集まる。しかし、出張客が少ない時期には人が本当に少なくなるため、厳しいのではないか、との声が。「ちゅらさん6」が、そんな土地でもバーレスク旋風を起こせるのか、見ものである。

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