「50歳以降で多様性理解のために一番おすすめなのは『20歳以上下の異性の友達を作る』だと思っています」
5月にそんな爆弾投稿で物議を醸したのは、元陸上選手で現在は指導者やコメンテーターとして活動している為末大氏だ。彼の発言が再び、議論の的となっている。
問題となっているのは、6月28日の18時49分に為末氏が投稿した「みなさん、時代は都知事選より陸上日本選手権ですよ!」というコメントだ。
都知事選より日本陸上選手権の方が重要だとの物言いが、再び大ブーイングを浴びることになったのである。週刊誌記者が首を傾げる。
「例の多様性発言で一時凍結されていたアカウントは、5月25日に解除されました。その後は何事もなかったかのように、以前通りの発信を続けています。ところが、この28日の投稿は、なぜ都知事選を引き合いに出したかナゾです。陸上選手だった為末氏が、同大会をアピールし、多くの人に注目してもらいたいと思うのはわかります。ですが、日本陸上選手権は6月27日から30日の開催で、場所は新潟県です。しかも、7月7日に投開票がある東京都知事選とは日にちさえ被りません。なぜ、都知事選と…という疑問が多くの人に湧いてしまったようですね。特に『時代は都知事選より~』という表現が意味不明だとの批判が多かったですし、選挙より大事なスポーツイベントはないだろうという正論が飛び交いました。結局、真意はわからないままです」
その為末氏は、6月30日に放送された「サンデーモーニング」(TBS系)に初出演。視聴者が「また何か爆弾発言をするのでは?」と構える中、この日はバレーボールのネーションズリーグについてコメントするなど無難にこなし、都知事選に関する発言はなかった。やはり注視すべきは、包み隠さない本音があふれ出すXでの投稿ということか。
ちなみに海の向こうのフランスでは、6月30日に行われた下院選について、現在ユーロ2024を戦っているフランス代表のエムバペが「選挙は試合より大切」と発言している。為末とは相反する考え方だけに、エムバペが為末の投稿を知ったら、さぞ驚くに違いない。
(石見剣)