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「惨敗馬」がなぜ3連単3着限定で買えるのか!七夕賞「7月7日決戦」のナゾがついに解明

 週末の7月7日は、夏の福島競馬の名物レース「七夕賞」(GⅢ)が行われる。

 同レースがGⅢの重賞へと格上げになったのは1986年。だが重賞レースになって以降、「七夕」という名称ながら「7月7日」にレースが行われるのは、今年でまだ5回目なのだ。

 この「七夕賞」には「7」にちなんで、かつては「7枠の馬が連に絡む」「7文字の馬名が激走する」などの伝説があった。実際にそんな説を信じて馬券を買っていた人はいたのだろうか。関東在住の馬券師ライターは少々苦笑いだ。

「7文字の馬名を追いかけていたら、何頭買えばいいのかという話です。ただし、7枠がよく来るという説は、一時、それが続いたことで伝説化されました。理由は簡単で、梅雨シーズンの福島開催最終週は芝が荒れています。よって、まだ芝状態がいい外を通れる外枠の馬が有利になることから発生した伝説ですね。実のところ、過去のデータを検証すればわかりますが、7枠だけではなく6枠や8枠の馬がかなり好走しています。外枠が有利だったことは確かですね。ちなみに、七夕賞で7が縁起がいいという説を覆すなら、7歳馬は10年に1頭来るか来ないかというほど、ほとんど好走できていません」

 では、数年に一度しかやってこない「7月7日決戦」に、特別な馬券データはないのだろうか。ここで、前出の馬券師ライターがニヤリと笑った。

「あります。なぜか予想の段階で『これは買えない』という馬が1頭、確実に『3着』で馬券になります。古くは1991年のトウショウファルコ(12頭立て8番人気)、そして2013年のタガノエルシコ(16頭立て14番人気)、そして2019年のロードヴァンドール(16頭立て12番人気)と、前走でオープン特別もしくは重賞で惨敗していた馬たちです。ちなみに、トウショウファルコは当時6歳でまだ準オープンでした。ところが、この七夕賞3着をきっかけに本格化して、7歳になってから重賞を連勝して有名になった馬です。しかし、七夕賞出走時は確実に『買えない馬』でした。それら3頭に共通して言えるのは、外枠有利に予想がいきがちなファンをあざ笑うかのように、1、2着馬よりも内枠から、経済コース(インコース)を通って3着に残ったノーマークの馬ばかり。ただし、なぜか7月7日決戦には大穴馬は1頭しか来ないという不思議な傾向がありますから、それ以上は欲張らないように。織姫と彦星の逢瀬を邪魔する、1個の雨雲のような存在ということでしょうか…」

 そんなロマンチックな締めは悪くはないが、問題は馬券の買い方だ。人気馬は少しでも芝のいい外のコースを確実に通ろうとするが、近年の「七夕賞」は馬券でそこまで外枠を意識する必要はないと、前出の馬券師ライターは加えて強調していた。

 理由は「日本の季節が変わった」から。かつてほど梅雨シーズンの降水量が多くなく、芝の荒れ方が極端ではなくなり、内枠の穴馬が好走しやすくなったというのだ。

 どちらにせよ、今週末の「七夕決戦」は、内枠の「これは買えない馬」を3連単の3着に忍ばせておくのが、一筋縄ではいかないレースの賢い買い方だと信じたい。

(宮村仁)

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