今月12日に放送された「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)で、ビートたけしが若手俳優に言った発言が話題になっている。
この日は「成人の日大激論SP 18歳は大人か子供か?」というテーマで番組が展開。スタジオには映画監督や俳優、シングルマザーなど様々な境遇の18歳がゲスト出演し、日本が抱える多くの問題点をたけしや大竹まことと激論を交わした。その様子にゲストの自民党・下村博文文部科学大臣も「大人と対等に会話できるし、すごいね」と感心。番組は事なく終盤へと向かっていった。
その時だった。18歳の俳優・根岸拓哉が「若い子たちって怖いものがないんだと思います。だからこそ大竹さんやたけしさんに向かってもしゃべれますし」と発言。しかしその“怖いものがない”という若者の言葉にたけしが反応した。
「あなたたちがオイラのことを怖くないっていうのはナゼかというと、あなたたちはゲストだけど、私たちは主催者側なの」と互いの立場を説明し、「これがもし俺の弟子になってみな。半殺しの目にあうよ」と冗談交じりにたしなめてスタジオを沸かせた。
「たけしさんは場に流されることなく、嫌なことははっきりと行動や言葉にして出すタイプです。例えば、彼の撮る映画では初期の頃からジブリなどでも有名な作曲家の久石譲とタッグを組み続けてきました。しかしある時から、音楽自体が監督の意図を超えてしまったんです。特に『菊次郎の夏』はCMなどでも楽曲が使われ、映画よりも曲の知名度が広がるだけでなく本編に対しても“曲がいいよね”と感想を言う人が続出。その状況に対し、“音楽がいいんじゃねぇ、俺の映画がいいんだ!”と言って、久石を外した。映画『座頭市』から現在に至るまで、他の作曲家ばかりで久石は一度も起用されていません」(業界関係者)
さらに、ある人気女優とも確執があるのだとか。
「たけしさんは映画を撮る際、演出にクチを出してくる役者を特に嫌います。その1人と言われているのが映画『Dolls』で起用した女優・菅野美穂。この映画の撮影中、たけしはOKを出したにも関わらず、菅野が自分の演技に納得がいかなかったため、再撮影を何度も希望してきたんだそうです。それがたけしの逆鱗に触れてしまった」(前出・業界関係者)
そんな周囲に流されないたけしのこだわりが、世界的評価を得るまでになったのかもしれない。