厚生労働省管轄の研究機関によれば、認知症高齢者とその予備軍の割合は、85歳以上で約40%、65歳以上で約25%にも及ぶという。
できれば年を取っても“ボケ”とは無縁でいたいが、認知症の予防に効果があるとされているのが「音楽を楽しむ」ことだ。ただし、どんな曲でもいいというわけではない。
「ある番組の実験で、91歳のおばあちゃんに、昨年の大ヒット曲『Let it Go』を聴かせたところ、脳の動きに変化はまったく見られなかった。ところが、昭和の名曲『真っ赤な太陽』(美空ひばり)を聴いた時には脳が活性化した。つまり、青春時代の思い出の曲を聴くと、昔のことを思い出したり感情が揺れ動くため、認知症予防の効果が期待できるということがわかった」(健康番組ディレクター)
楽器を演奏したり歌うことで予防効果はさらにアップするという。
カラオケに行った際には、18~20歳頃に聴いたあの思い出の曲を、もう一度熱唱してみてはどうか。