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日本語で「バカたれ」とよく言われた/「大谷翔平を使いこなす男」デーブ・ロバーツ監督を大解剖(1)

 大谷翔平、山本由伸が所属するドジャースのデーブ・ロバーツ監督は今、日本で最も有名なメジャーリーグの監督だろう。

 メジャーリーグ史上初の日本生まれの監督であり、しかも日本生まれの監督として初めてワールドシリーズの指揮を執り、初めて世界一になったロバーツ監督とは、いかなる人物なのか。

 ロバーツ監督は1972年5月31日、沖縄県那覇市で生まれた。父は沖縄の米軍基地に勤務するウェイモンさんで、母は宮古島で生まれ那覇市で育った栄子さん。栄子さんは全国的にも有名なスポーツ強豪高の興南高校出身だ。2人は1971年に結婚し、翌年には第1子のロバーツ監督が誕生している。

 ロバーツ監督が生後3カ月になった頃、ウェイモンさんの転勤にともない、家族はアメリカのサンディエゴに移り住むことになった。

 ロバーツ監督は日本語が話せない。栄子さんがアメリカでの生活に慣れるため、基本的には家でも英語での会話を用いたためだ。しかも、ロバーツ監督以外に2人の子供が生まれたため、子供を育てることで精いっぱいで(ロバーツ監督に)日本語を教えることができなかったという。

 それでも時折は無意識に日本語で話しかけることがあり、ある程度は聞き取ることができるという。ロバーツ監督はのちに「子供の頃はよく日本語で『バカたれ』と言われた」と振り返っている。

 ウェイモンさんが2019年に68歳で亡くなった後も、栄子さんはサンディエゴで暮らしている。パーキンソン病を患っているといわれるが、息子の仕事の大変さは理解しており、「ファンの声は嬉しくて、また厳しいので心配になる」とコメントしている。

 ロバーツ監督はアメリカに移り住むようになってからも、祖父母や親戚に会うために、母親の故郷である沖縄を訪れている。沖縄では少年たちを相手に、野球教室を開いたこともあるという。

 2018年にはドジャースタジアムで行われたジャパン・ナイトの始球式に、栄子さんを招待。ロバーツ監督と同じ背番号30を付け、息子を相手に始球式を行っており、今も親子関係は良好だ。

(阿部勝彦)

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