いつまで経っても変わらないノーコンぶりに、ニューヨークのメディアは怒り心頭だ。
メジャーリーグのメッツ傘下3Aシラキュースに所属する藤浪晋太郎が、マイナーリーグでもボロボロの成績となっている。5月4日は2回を投げて4四球、1安打2失点。そこから登板間隔が空いた5月11日には、負傷者リストに入ったことが球団から発表された。マイナー9試合で計7回2/3を投げて19四死球、防御率14.09という惨状なのである。
「現地メディアでは、メジャーではもう使えない、というレッテルを貼られています。今季はメッツと年俸約5億円で契約していますが、すでにお荷物状態ですね。移籍するにも受け入れ先が見つからない。160キロのストレートは魅力ですが、ストライクを投げられず、有利なカウントを作れない典型的な投手。制球難による四球病が原因で、どうにもなりません。加えて故障までしたとなれば、もう日本球界に戻るしか選択肢はなくなってくる」(スポーツジャーナリスト)
2023年はオリオールズでリリーバーとして開花。地区優勝を飾り、オフにはメジャーリーガーとして凱旋帰国したが…。
「アメリカンドリームを手に入れた成功者として、昨オフは古巣阪神タイガースの選手の面々を訪問して我がもの顔でした。メディアに登場したり、バスケットボール『京都ハンナリーズ』の試合にゲストとして招待されたり、イベント、タニマチの宴に参加したりと、大忙しでした。そのツケが今、回ってきています。オフの調整不足と言われても仕方ないのでは」(前出・スポーツジャーナリスト)
このまま結果を出せなければやがて居場所はなくなり、引退すらチラついてくる。起死回生の手はあるか。
(渡辺優)