パリ五輪の男子バレーボール1次リーグは7月31日にC組の日本VSアルゼンチン戦が行われ、日本が3-1で大会初勝利。通算成績を1勝1敗とした。
第1セットは西田有志が5本のサービスエースを決めるなど、25-16で先取。第2セットはアルゼンチンに先行されたものの、反撃が効いて6点差を逆転する。第3セットは落としたが、第4セットは石川祐希や高橋藍のブロックなどで流れを渡さず、見事に勝ちきった。
東京五輪で銅メダルのアルゼンチンを下した日本は現在、世界ランキング2位で、金メダル候補に挙げられている。以前は低迷していた日本男子バレーボールは、なぜここまで強くなったのか。スポーツジャーナリストが解説する。
「ヨーロッパのようなレベルの高いところでプレーする選手が増えたことで、個々の能力が上がってきています。フランス人のフィリップ・ブラン監督の戦術、徹底して相手を研究する知略や、モチベーションを上げる人心掌握術もいい方向に作用していますね」
テレビ局や広告代理店関係者も、バレーボールには熱い視線を送っている。
「石川や高橋を中心にイケメン選手が多く、その女性人気は世界的と言っていい。雑誌やスポーツ紙、バレーボール専門メディアが2人を取り上げると爆発的に売り上げが伸びる、という現象が起きています。メダルを獲得してパリ五輪が終われば、彼らにCM出演依頼が舞い込むでしょう。年末のバラエティー特番の出演オファーも届くのでは」(バレーボール関係者)
ファンのみならず、業界人も大注目の男子バレーボール。1927年ミュンヘン五輪以来、52年ぶり2度目の金メダルとなるか。次は8月3日、アメリカとの対戦が待っている。
(渡辺優)