あのアトランタ五輪から28年、ついに「謎」が解けた。それはサッカー日本代表の「部屋割り」だ。
「マイアミの奇跡」を起こした18人の部屋割り問題が持ち上がったのは、前園真聖氏のYouTubeチャンネルに田中誠氏と伊東輝悦氏が出演した際のこと。2人は誰と同じ部屋だったのか、覚えていないというのだ。もし当時のメンバーが揃ったら、答え合わせをしたいと訴えた。
8月4日の配信に西野朗監督や城彰二氏、松原良香氏、廣長優志氏、伊東氏らアトランタ五輪代表選手が出演し、これをいい機会だとして、みなで部屋割りを思い出そうとしたのである。
当時は2人部屋で、西野氏は組み合わせに意図があったと話す。
「近いポジションでコミュニケーションが高まるように、部屋割りを決めていた」
そのため、城氏は同じFWの松原氏と、前園氏はポジションが近い中田英寿氏と、中盤の廣長氏と伊東氏が同じ部屋だったとか。
ところが選手が勝手に組み合わせを変更していたそうで、真っ先にやったのが廣長氏。キャンプの時に前園氏と同じ部屋になりたかったため、前園氏と同部屋だった伊東氏に頼み込み、交代してもらったと明かした。
それを聞いた西野氏は、
「お前が動くと、玉突きでみんなが変わっていっちゃう」
城氏が指摘する。
「部屋割りを覚えてないのはヒロのせいだね」
問題を引き起こした犯人は廣長氏だと断定したのだった。
結局、田中氏と同部屋は誰だったのか、覚えている者はいなかったが、みなが同じディフェンスの鈴木秀人氏と予想。西野氏も同じCB同士にしたと思うと、当時を振り返った。
廣長氏の邪魔があったとはいえ、1カ月近くも一緒にいたルームメイトを覚えていないとは、なんともトホホな話である。
(鈴木誠)