歴史的ともいえる低迷にあえいでいる西武ライオンズ。あまりの惨状でファン離れはぐんぐん加速しており、ベルーナドームの左翼から三塁スタンドにかけては、空席がかなり目立つようになった。週末の楽天戦の観客数は3試合平均で約2万1000人ほど。最大で3万1552人が収容できることを考えると、お寒い限りだ。
事実、市場では観戦チケットの投げ売りが始まっている。都内の金券ショップでは、内野S席の引換券がわずか800円で売られており、「もはや吉野家の食事より安い。暗黒時代のオリックスのチケットのよう」といった声が聞こえてくる有り様だ。
ベルーナドームの西武戦チケットは「フレックスプライス制」が導入されており、「スーパープレミアム」「プレミアム」「スタンダード」「バリュー」の4カテゴリーに分かれている。土日の試合は「スーパープレミアム」に指定されることが多いが、その場合、内野S席は6000円になる。
最近の西武の試合は満員御礼になることはほとんどなく、週末の試合ですらチケットが余っている。しかも金券ショップに行けば、定価の半額程度で購入できる。もはや投げ売りといっていい状態だ。
現在、内野指定席の引換券は800円から1200円で販売されており、かなりお得感があるが、満席の場合は引き換え不可になるという注意点も。
もっとも、引き換えできなかったというケースはほぼ聞いたことはないが…。
残り50試合を切り、仮に今のままの勝率でいけば、楽天が創設1年目の2005年に記録した97敗を超える年間100敗が、いよいよ現実味を帯びてくる。金券ショップの内野席が「ワンコイン」で買えるようになるのも、時間の問題かもしれない。
(ケン高田)