8月3日、札幌競馬第1回5日目。
この日は2つも忘れ物をした。ひとつは後述するとして、まず日焼け防止のためのキャップ。陽射しを10分も浴びると真っ赤に日焼けする体質なので、夏場のキャップは必須アイテムだ。最近は日焼け止めクリームも必携している。新千歳空港で飛行機を降り、キャップがないことに気が付いた途端に落ち着かなくなった。
この日は曇りで陽射しは強くなさそうだが、思いっきり紫外線を浴びることに変わりはない。競馬場に到着して即刻、グッズショップに直行して買い求めた。販売していたのは4種類。その中でしっくりくるのは武豊騎手のマークが入ったキャップだ。ちなみに、この日の武騎手の騎乗は4鞍。これも何かの縁だから、武騎手が出るレースは馬券を買うことにしよう。
札幌は芝の直線は266.1メートル、ダート264.1メートルで、函館競馬場とほぼ同じ。小回りコースで、前々を回る先行馬は要チェックだ。
この日、騎手でチェックしたのは佐々木大輔と丹内祐次。佐々木騎手は前週の7月28日には全12鞍に騎乗して、4勝をマークした。この日も9鞍に騎乗。丹内騎手は前週土日のメインを連勝し、勝負強さを発揮。この日は全12鞍に騎乗する。
7Rは3歳以上、1勝クラス、ダート1000メートル、11頭立てのレースだ。③セッテイロクが人気だが、乗り役がルーキーの高杉史麒騎手では心もとなく、頭を絞り切れない。馬券は3連複③④⑤⑪とした。
結果は3連単③④⑩、2920円だった。⑩の角田大河騎手は騎乗停止で川畑海翼騎手に乗り替わったのでハナから買う気がなかったが、ドボンである。
3歳以上、1勝クラス、芝1800メートル、13頭立ての8Rは、ここも買う気なしの菱田裕二騎手の馬が勝利。馬券は外した。
3歳以上1勝クラスの旭川特別、芝1500メートルの9Rは丹内騎手、佐々木騎手、武騎手とお目当ての3人が揃った。丹内騎手の②は人気薄だが、配当的にはウェルカム、3騎手絡みの3連単を狙ったが、勝ったのは②浜中俊騎手。またしても買う気なしだった馬券で、ドボンが止まらない。
3歳以上2勝クラスの10Rは苫小牧特別、ダート1700メートル、14頭立て。これも勝ったのは古川吉洋騎手で、またまた買う気なしだった。ド、ドボーン。7Rから4レース連続でお呼びではない騎手の頑張りで、これで5Rから6連敗だ。北の大地で試練が続く。
11Rはメインの札幌日経オープン(L)。3歳以上オープン、芝2600メートル、12頭立てである。
武騎手は2枠②アドマイヤビルゴ、佐々木騎手は6枠⑧ショウナンバシット、丹内騎手は7枠⑩アドマイヤハレー。迷わず1着②⑧⑩から2着3着に③⑤⑨を加えた60通り3連単フォーメーション馬券で勝負する。⑩と同じ7枠⑨フルールの頭が怖いので、抑えで枠連②⑦、⑥⑦も。
このレースの1番人気は⑪ディナースタ、藤岡佑介騎手だ。5レース連続でリーディング上位ではないジョッキーが勝つとは思えないのと、⑪が勝つデータ的な確たる裏付けがないため、思い切って消した。ちなみに2番人気は⑤、3番人気⑩、4番人気⑨、5番人気③、6番人気⑧。②は⑩番人気だった。
レースは逃げた⑫を、スタートから⑧がピッタリ追走する。ゴール前で難なく抜け出し、中段を追った⑨と⑤の2着、3着。3連単⑧⑨⑤3万2180円と枠連⑥⑦990円をようやく的中さることができた。
全鞍に騎乗した佐々木騎手はこの日、2勝目。収支もどうにかプラスに転じた。ここで場内で売っていたサッポロビールの生を一気飲みする。
12Rはケガから復帰したノーマークの斎藤新騎手が勝利。馬券はドボンである。
収支は8打数1安打で、ほぼトントンで終わった。
競馬場があるJR桑園駅周辺には飲み屋などないので、終了後はそのまま引き上げ、新千歳空港で一杯やって帰った。新千歳空港には居酒屋から寿司屋、ジンギスカンの店、ラーメン屋まで北海道の名物が全て揃っている。居酒屋でカニ、ニシン、イカを地酒でグビグビッと。いい気分である。
それで終ればメデタシだったのだが、帰途、どこかでメガネをなくしてしまった。どこで落としたか、まるで見当がつかない。心当たりに片っ端から連絡。
羽田空港からはモノレールに乗ったので、LINEでモノレールの忘れ物探しに登録したら、なんと翌日に発見された。ヤッホー! すごい時代になったものだ。
忘れ物2連発の孤独のギャンブル、最後の最後はゲット、である。
(峯田淳/コラムニスト)