2023年に2浪の末、東京芸術大学に合格したアイドルといえば、乃木坂46の池田瑛紗だ。
アイドル活動をしながら難関の東京芸大合格をつかみ取ったことだけで十分スゴいと評価されたわけだが、後に一緒に活動していたメンバーたちが、池田の東京芸大受験を合格報告まで知らなかったことが発覚し、「受験勉強の努力を周りに見せていなかった」と二重の驚きを巻き起こした。
実際は、乃木坂加入前から池田が東京芸大を目指していたという情報は公表されていた。しかしアイドル活動をスタートさせてからは、ファンいわく「まるで小説を読んでいるかのような凄まじい文字量のブログ」を頻繁にアップし、アイドル一本に絞ったと信じてしまった人が続出した。
「池田のブログはいったい何時間かけて書いているのかと疑問に思ってしまうほどの長文ばかりでしたし、ファンが勘違いしたのは無理からぬこと。しかも乃木坂のスケジュールを見る限り、まさにとんでもない多忙だったわけですから、一緒に活動してきたメンバーたちの驚きはファン以上だったでしょう」(エンタメ誌ライター)
とにかく、努力している姿を他人に見せない池田だが、8月21日に放送されたラジオ番組「乃木坂46のオールナイトニッポン」(ニッポン放送)では、学生生活とアイドル活動を両立することの過酷さについて明かし、またしてもファンに衝撃を与えている。
例えば昨年夏は、乃木坂の全国ツアーのファイナルである神宮公演と、大学の課題の締め切りが丸被りしてしまったという。その課題は自分で決めたテーマで100枚の作品を描くというかなりハードなものだったようだ。
池田は〝水〟テーマに設定して、作品を100枚無事に完成させたというが、神宮公演前は全国ツアーで各地を回っていたことで、課題に取り組む時間を確保するのにとても苦労したようだ。そんな過酷な条件の下、池田は「ギリギリで、1日15枚最低みたいなノルマを決めてやってました」と、仕事から帰宅してから課題に追われる毎日だったと振り返っている。
また、絵の具が乾くまで時間がかかるため、睡眠の間に乾かすことで効率化を図り、部屋中が紙だらけに。ベッドの上にまで紙を置いて乾かしていたようだ。
そのため課題作品がベッドから落ちないように、池田はわずかなスペースでまったく動かない体勢で寝ていたというから、まさに凡人では真似のできないレベルといえよう。
「ライブ前のリハーサルはもちろん、歌番組への出演がありましたし、そんなハードスケジュールの中、睡眠の質が良いともいえない状況ですから、その過酷さは想像を絶するものでしょう」(前出・エンタメ誌ライター)
しかも昨年は仕事とテストの日程が被ってしまったことで、単位をひとつ落としたのだが、一連の苦労を聞くうちに「うちの娘とは雲泥の差」と感動する親世代の人が増えているという。
ファンならずとも「無事に大学を卒業してほしい」と願いたくなる話だ。
(石田安竹)