日韓混成アイドルグループに思わぬ批判が集まっている。
批判を浴びたのは、韓国人3人、日本人4人からなるガールズグループ、MADEIN(メイディン)だ。
彼女たちのデビューミニアルバム「RISE(上昇)」が9月3日に発売されたわけだが、リードトラックである「UNO」のMVが公開されると、その内容が物議を醸してしまったのだ。
同グループはこの7月に結成されたばかりで、人気ガールズグループ「Kep1er(ケプラー)」に所属していたマシロ(坂本舞白)とイェソ、ガールズグループ「LIMELIGHT(ライムライト)」のミユ(伊藤美優)、スヘ、ガウン、昨年配信された人気オーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN GIRLS」に出演していたセリナこと斉藤芹菜、ナゴミこと阿部和の計7人で結成され、当初から注目度が高かった。5日には東京でデビュー記者会見も行われている。
では、そんな期待度の高いグループのデビューMVがなぜ、いきなり批判を浴びてしまったのか…。その原因は「生成AIです」とエンタメ系webライターが解説する。
「MVの一部に使われている生成AIを用いた演出が、あまりに不自然だと批判を浴びているんです。ファンいわく『かわいい顔が台無し』になっていたり、『違和感がありすぎて気持ち悪い』とボロクソに近い。注目のデビュー曲だけに最新技術を駆使したMVにしたかったという意図はくみ取れますが、その出来があまりにチープだった。メンバーは総じて美形ですから、加工が仇になったパターンといえます」
生成AIを用いて批判を受けた動画といえば、8月に日本マクドナルドがSNS上にアップしたマックフライポテトのCMが記憶に新しい。
同CMはAIが生成した美女数人が出演していたが、どこか違和感を感じさせるという理由で「不気味だ」と拒絶反応を招いてしまった。
「生成AIはまだ始まったばかりの技術で、人間の表情や動作はどこか不自然さを拭えない段階です。現状では背景やモノにはAIを用いても、人間には無理やり使わない方がベターです」(前出・webライター)
MVが批判されたことを受け、MADEINの所属事務所である143エンターテインメントのプロデューサー・Digital Mastaはインスタグラムで謝罪している。同時にAI抜きのMVを新たに公開することを発表したのだ。
思わぬ形でデビューにケチがついてしまったMADEINだが、本物は「AIよりグッド」となれば、失敗MVにプロモーション効果のおかげと、あとで重要エピソードの1つにできるかもしれないが…。
(石見剣)