相撲の神様に見放されてしまったのか――。
9月10日の大相撲結びの一番で、泣きを見たのが前頭・翔猿だ。土俵際で大関・琴桜に下手投げを繰り出すも、ほぼ同時に落下。行司軍配は琴桜の「押し出し」となったが、際どい勝負にもかかわらず、審判部からの物言いがつかなかった。スポーツ紙デスクが振り返る。
「琴櫻が先に両手をついたように見えましたが、ほんの一瞬早く土俵外に飛び出した翔猿が『死に体』と判定されました。翔猿としては立ち合いから右を差されて、苦しい状態から盛り返していただけに、悔しい黒星だった。それだけに、軍配に不服だったのでしょう。テレビ中継のスロー再生を確認後に絶叫して、支度部屋に引き上げて行ったそうです」
三役相手に惜敗した小兵力士に、土俵外からは同情の声が寄せられているが、普段の素行を知る角界OBは「日頃の行いが悪いからですよ」と一笑に付してこう続ける。
「とにかく付け人を私用でコキ使いすぎなんです。例えば夕方になるとちゃんこ番に『今日のちゃんこ何?』と連絡を入れて、自分の食べたいものなら『俺の家まで持ってこい』とウーバーイーツよろしく出前を命令してしまう。しかも自宅に客人がいれば、人数分を持って来させるんです。これじゃ、付け人の範疇を超えた単なるパシリ。弟弟子たちからは『モンキーうぜぇな』と陰口を叩かれる始末です」
相撲関係者も、翔猿のだらしない一面をこう耳打ちする。
「時間にルーズで、床山たちを困らせています。支度部屋で大銀杏を結う予定時間に来ないことがしばしば。遅刻してくるくせに『10分でやって』と無茶ぶりしてくるのはお約束です。さらに言えば、頭をイジられている間はずっとスマホを見て前傾姿勢になるから、やりにくいんだとか。だから、髷のテッペンが後頭部に寄りがちなんです」
巻き返すためにも、自らの行いを改めてみてはどうだろうか。