オールカマーは、スプリント戦で要求される「加速力」や、米国型の「ダッシュ力」を強化したスピード血統が好走しやすいレース。スプリント戦に強いダンチヒの血を持つ馬、父か母父米国型に相性のいいレースと言えます。
【19年】4番人気で1着のスティッフェリオは、母母父がダンチヒ系。6番人気で3着したグレイルは、母父がダンチヒ系。
【22年】5番人気で勝利を収めたジェラルディーナは母母父がダンチヒ系で、ダンチヒのクロスを持つ馬。
【23年】4番人気で勝ったローシャムパークは、父がダンチヒ系。7番人気で3着のゼッフィーロは、母父がダンチヒ系。
父か母父米国型は、
【19年】1~4着を独占(スティッフェリオ、ミッキースワロー、グレイル、レイデオロ)。
【20年】1、2着と連対(センテリュオ、カレンブーケドール)。
【22年】ウインキートスが7番人気で3着。
父か母父米国型の出走比率は、過去5年で見ても3割程度ですから、好走率は高いです。
また、芝中長距離の重賞は「キャリア15戦以内」の馬が過去5年で複勝率35%、複勝回収率102%というように、好走しやすい傾向があります。
【19年】ミッキースワローが2着、グレイルが6番人気で3着。
【20年】センテリュオが5番人気で1着、カレンブーケドールが2着。
【21年】ウインマリリンが1着、グローリーヴェイズが3着。
【22年】ジェラルディーナが5番人気で1着、ロバートソンキーが6番人気で2着。
【23年】ローシャムパークが4番人気で1着、ゼッフィーロが7番人気で3着。牝馬も走りやすく、20年と21年は1、2着。22年も1着と3着しています。
アルビージャは、父がモーリス。ダンチヒとロベルトの影響を受けた馬で、ダンチヒの影響を受けた馬が走りやすい中山の非根幹距離重賞は得意です。
父父スクリーンヒーローの産駒ゴールドアクターが有馬記念を優勝。その父グラスワンダーも有馬記念を勝っているように中山芝の非根幹距離GⅠに強い一族。同牝系にはサンバレンティン、アルバート、インティライミ、ジオグリフなど、中山芝のように直線が短く、坂がある重賞が得意な馬を多数出しています。
亀谷敬正(かめたに・たかまさ)テレビ、専門誌などでカリスマ的人気の若手血統馬券師。HPはhttp://www.k-beam.com 推奨レース、期待値の高いデータ満載の出走表も配信中。著書「Mの法則×血統ビーム 誰でも使える血統買いパターン」(オーパーツ・パブリッシング)他多数