プロ野球ドラフト会議の目玉として急浮上した慶応大学・清原正吾の「実力診断テスト」となる東京六大学野球秋季リーグ戦がスタート。立教大学相手に「4番・一塁」で全試合スタメン出場するも、ノーアーチに終わった。スポーツ紙デスクが振り返る。
「13打数2安打1得点と、チームの主軸としてはいささか物足りない数字。空振りが多く、選球眼にも課題があるように思えます。それでも鋭いレフトライナーや、変化球を上手に拾った2塁打など、バットの芯で捉えた打球には目を見張るものがあります。9月28日からの明治大学戦でも、スタメンで起用されるのは間違いないでしょう」
通算525本塁打を放った清原和博の遺伝子はやはり、継承されていたのだ。このまま名門野球部の4番として結果がついてくれば、今秋のプロ入りが現実味を帯びてくるが、どうにも偉大な父親の存在は功罪相半ばだというのだ。球界関係者が明かす。
「育成契約での指名を検討している球団はあるでしょう。新卒のサラリーマンを雇うよりも低コストで、宣伝効果は絶大ですからね。一方で、父親が付いて回るのを懸念する声が、球界では絶えません。2020年6月に覚せい剤取締法違反での執行猶予は明けたものの、完全なるイメージ回復には至っていませんから」
その父親が開幕カード全試合をスタンドから見守る姿が目撃されていたが、
「バラエティー番組や野球中継の解説ではにこやかにしゃべっていますが、プライベートではぶっきらぼうな印象を拭えません。例えば神宮球場で観戦中は、老人だろうが子供だろうが、ファン対応は頑として拒否。確かに1人に許してしまえば行列ができるのは必至だけに、それなりの配慮なのでしょうが…」(前出・スポーツ紙デスク)
とはいえ父親は父親、息子は息子。実力と将来性でプロ入りを勝ち取ってほしい。