コメディアンの萩本欽一が、今年の「24時間テレビ」(日本テレビ系)で放送されたスペシャルドラマ「欽ちゃんのスミちゃん~萩本欽一を愛した女性~」にまつわる衝撃の事実を明かした。
9月18日深夜放送のTOKYO FMのラジオ番組「TOKYO SPEAKEASY」に出演した萩本は、日本テレビのヒット番組「電波少年」シリーズや「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」」などを手掛けた「Tプロデューサー」こと、元日本テレビの土屋敏男氏とともにトークを展開。
「欽ちゃんのスミちゃん」は、萩本とその妻・澄子さんとの馴れ初めを中心に、その半生を描いた感動作。萩本を伊藤淳史が、2020年に亡くなった妻・澄子さんを波瑠、萩本のマネージャーを香取慎吾が演じた。
萩本は日本テレビからドラマ化の打診が全くなかったことを暴露。長年、同局の「全日本仮装大賞」で司会を担当してきたが、この番組のディレクターと会った際に言われたのが、
「今日、後輩が来てるんだけど、こいつがまたいいやつで好きなんだけど、大将の澄ちゃんの本、読んだらしいの。あの野郎、感激して『これ、ドラマにしたいな』って言ってたよ」
これに萩本はボヤくことしきりで、
「俺、『笑っちゃうね』って言ったら、テレビになってましたよ。芸能界で『なんとかしてくれませんか』って言った時、『笑っちゃうね』って言ったらOKってことかい? 新しい日本語、覚えたよ。『笑っちゃうね』ってOKだよ」
日本テレビと長年、仕事をしている萩本だけに、そのディレクターはいつも会話をしている感じから「いいよ!」と言っているように受け取ってドラマ化したのだろう。
「しかし普通なら、こういう展開はまずありえない話」(テレビ局スタッフ)
日本テレビでは、昨年10月期の連続ドラマ「セクシー田中さん」をめぐり、原作者の芦原妃名子さんが今年1月、第9話と第10話の脚本に納得がいかず、自身が書き直したことを公表。
しかし、芦原さんに対する誹謗中傷が巻き起こり、1月末、芦原さんは自ら死を選ぶ「大事件」に発展してしまった。
その後、日本テレビは5月末、社内特別調査チームの調査結果を公表。原作者とも脚本家とも放送前に契約書を締結していなかったことを明かしたのだ。
「これで局内はとんでもない騒ぎになり、世間からバッシングを浴びました。にもかかわらず、欽ちゃんに対する扱いがあまりにも雑で、何も学んでいないことが判明した。これでは再発を防止することはできないでしょうね」(放送担当記者)
相手が温厚な欽ちゃんでなければ、またまた大問題に発展していたことだろう。
(高木光一)