サッカーJ2の首位争いが、いよいよ大詰めを迎えている。現在、首位に立つのは、ここまで23勝7敗2分の清水エスパルス。21勝4敗2分で2位につける横浜FCが猛追している。
両チームの勝ち点差は、わずか1。ひとつの勝利で順位が入れ替わるため、J1昇格を首位で決めたい両チームとしては、1敗が致命傷となる。
直接対決が行われるのは、9月28日の東京・国立競技場。見逃せない1戦だけに、ビジターゴール裏指定席を除く、ほぼ全ての席が完売した。J2の試合では過去に見たことがないほど異例の販売状況であり、「6万人突破があるかもしれない」と期待する声も。
そのチケット販売状況を見てみると、1万2000円する「プレミアムシート」や、8000円の「SS指定席(最前列)」など、高い席から順に飛ぶように売れている。主催する清水エスパルスの公式Xは、すでに5万5000枚を発券したとして、早めの購入を呼びかけている。
実は今季、サッカーの聖地・国立競技場で開催される試合は、わずか13しかない。そのうち、関東圏外のクラブが主催するのは、清水エスパルスとヴィッセル神戸のみ。清水のサポーターが色めき立つのは当然だ。事実、清水がJ1時代の2022年に国立競技場で開催した試合では、Jリーグシーズン最多の5万6131人を動員している。いかに国立競技場での試合が特別視されているかがわかるだろう。
国立競技場のキャパシティーは約6万8000席。9月28日のJ2頂上決戦でもし満員御礼となれば、32年間続くJリーグの中でも、歴史的な1日になることだろう。
(ケン高田)