その場にこの人がいたら気が引き締まるという存在は、様々な集団にいたりするものだが、グループアイドルも然りだ。
9月30日、都内で行われたサイバーセキュリティー企業株式会社アクトの広報就任発表イベントに出席した元AKB48でタレントの武藤十夢は、この日共演したAKB時代の先輩である篠田麻里子がまさにそういった存在だったと話している。
12期生として2011年に加入した武藤は、篠田を「私にとっては大大大先輩」とした上で、その関係性を説明。
当時の印象については「篠田さんが来ると空気が引き締まる」と話しており、武藤が加入した当時のAKBの最年長メンバーが篠田だったことから、やはり一味違う空気を漂わせていたのであろう。
しかし、この武藤の〝気が引き締まる〟という発言が拡散されると「シンプルに怖いだけじゃないか」といった冷ややかな反応だらけになってしまった。この理由について、アイドルに詳しいエンタメ誌ライターが解説する。
「武藤が12期生オーディションに合格した、ちょうど1カ月後の11年3月放送のAKBの冠番組『週刊AKB』(テレビ東京系)で、篠田が後輩メンバーの仁藤萌乃に対してブチ切れるシーンが放送されて物議を醸しました。心拍数が上がったメンバーは罰ゲームを受けるという企画で、不良役を演じた仁藤は篠田の心拍数を上げるために、先輩の篠田を呼び捨てにしたり、あるいは理不尽な謝罪を要求したり。すると、篠田は急に立ち上がり、仁藤が持っていた竹刀を奪い取り、机に叩きつけて、『なんで謝んなきゃいけないんだよ!! あ?何がおかしいんだよ!あ?あ?あ?』と、ブチ切れました。この篠田のあまりの迫力に他のメンバーが凍りつき、先生役だったカンニング竹山がなんとか場を収める事態に。実はAKB関連の映像の中でも放送事故級の映像の1つとして、今でも語り継がれています」
あまりの篠田の剣幕に視聴者も本気でビビったのだが、それが「シンプルに怖いだけじゃないか」という反応につながっているのだ。
とはいえ、劇場公演終わりには焼肉に連れて行ってくれたりといったエピソードを今回のイベントで話していただけに、ただの怖い先輩というわけではなさそうだが…。
(本多ヒロシ)