蛭子能収が「引退」してから「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」(テレビ東京系)は迷走を続けている。
田中要次と羽田圭介の「ローカル路線バス乗り継ぎの旅Z」は初代コンビほどの評価を得られず、第19弾で打ち切りに。続く「ローカル路線バス乗り継ぎの旅W」は、女性3人のメンバーを固定しないという新機軸を打ち出したが、これも評判はいまひとつ。太川陽介が新コンビを組んで新たなバス旅を始めてほしい、という声が上がったこともある。問題は、蛭子に代わる人物がいないということだった。
そんな悩ましい状況に、ついに終止符が打たれることになりそうだ。「ポスト蛭子」が登場したのである。それはなんと、太川の妻・藤吉久美子だった。
太川のYouTubeチャンネル「ルイルイチャンネル」に登場した藤吉は、太川とともに「シン・バス旅」に登場した。テレビ東京のバス旅企画に出演が決まっているため、予行演習として挑戦したのだという。
藤吉は最初こそ腰が低く、太川を「先生」と呼んで学ぶ姿勢を見せていたが、徐々に蛭子顔負けの「クズ言動」を展開。スタート地点の群馬県太田市の市長から名産の地ビールを勧められると、太川は「これからバス旅なので、さすがに」と遠慮したが、藤吉は「街のためです」とグビリ。
太川がバス情報の聞き込みを始めても「バス旅、大変ね。この作業は想像を絶する。数字も弱い」と他人事だ。
バス停の隣に食品の自動販売機があるのを見つけると、バスの時刻そっちのけでトーストの自販機に興味を示し、太川にたしなめられる場面もあった。
バスがなく、歩くことになった場面では不満を爆発させる。「えっ、今回は歩かないコースになったって…」と、歩くことを渋ったのだ。その姿はまるで蛭子そのもの。
そんな藤吉とのバス旅は実によかったと、テレビ誌記者は評価する。
「おしどり夫婦と呼ばれた2人の息はぴったりで、トークは抜群に面白かった。しかも藤吉のナチュラルなクズっぷりは蛭子に酷似していて、かつてのバス旅を思い出しましたね。迷走中の『バス旅W』をこのまま続けるぐらいなら、太川と藤吉の夫婦コンビによる新たなバス旅を、地上波で始めてほしいですね」
これが実現すれば、あの「バス旅不倫」スキャンダルを払拭することができるかも。
(鈴木誠)