政治

石破茂総理VS旧安倍派「遺恨12年」の相克(2)「国賊」発言を入閣

 今回の異様な選挙戦は、自民党内のパワーバランスに大地殻変動が起きたことに起因する。それまで国民の人気は高かったが、総裁選では敗退続き、非主流派として辛酸を舐め尽くしてきた男・石破茂総理(67)が、遂に総裁の座に就いたからだ。

「総理就任前に早くも解散を宣言、と思えば安倍晋三元総理が亡くなった直後に『国賊』発言をして問題となった、村上誠一郎氏(72)を総務相に入閣させた。さらには裏金議員の選挙では、党非公認、あるいは比例での重複を認めさせない厳しい処分を下した。まるで旧安倍派を狙い撃ちする決定に、党内でも『安倍派への意趣返しではないか』という批判の声が出ている」(政治部デスク)

 これに対し、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が裏金問題の処遇について解説する。

「これにかこつけて安倍派議員を数多く落選させて、旧安倍派の一掃を図る、そんな見立てで語られていますが、私は石破さんの頭の中にはそういった発想はないと思います。情勢調査の中には、自民党だけで50議席を失うという調査もあります。それだけ裏金問題での世間の逆風は強いわけで、石破さんとしてはそういった世間の怒りを沈めて選挙に勝つためには何でもやる、と。そういった決定の結果だと思います」

 安積氏も同様の意見だ。

「石破さんは当初は、裏金議員も『原則公認』としていましたが、それでは選挙で大負けするとわかり、小泉進次郎さん(43)が進言して非公認が決まりました。となると裏金議員は旧安倍派に多かったので、対象の議員の多くが旧安倍派になるのは必然的で、それをもって安倍派潰しという声が上がっていること自体、いかに自民党内での反省がないかを証明するようなものです」

 石破VS旧安倍派の構図が取り沙汰されるのも、安倍元総理と石破総理の間には確執と怨念の長い歳月が流れているからだ。

カテゴリー: 政治   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
2
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
3
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論
4
沖縄・那覇「夜の観光産業」に「深刻異変」せんべろ居酒屋に駆逐されたホステスの嘆き
5
世間はもう「松本人志」を求めていないのに…浜田雅功「まっちゃん」連呼のうっとうしさ