【相談】
この夏、酷暑対策でベランダにゴーヤを植えたところ、毎日の朝夕の水やりだけで山ほどゴーヤが収穫できました。ネットで調べたレシピでゴーヤチャンプルーや酢の物を作り、いい酒のつまみになりました。それでも余ったのでバナナと牛乳を加えてジュースに。毎朝飲んでいますが、便通も快適でハマっています。弘兼さんお勧めの健康ドリンクや食事などありましたら教えてください。(63歳・塗装業)
【回答】
ゴーヤはビタミンCやカリウムが豊富な夏野菜ですね。胃の働きを活性化するので食欲増進にもつながる。私も夏になると必ずゴーヤチャンプルーを作ります。本格的に作るなら沖縄の島豆腐を使いたいところですが、なかなか手に入りませんから、使うのは木綿豆腐。車麩を使って「フーチャンプルー」にすることもあります。ゴーヤ栽培は経験がありませんが、そんなに簡単に作れるならやってみたいですね。
さて、本題ですが健康ドリンクや栄養ドリンクなどは、私はあまり飲みません。若い頃は、恐らく多くの皆さんが持っているであろう漫画家のイメージの通り、カフェインが多く入った、眠気覚ましのドリンクを飲みながら「さあ、がんばるぞ!」と徹夜をしたこともありますが、今はそういうこともありません。ちょっと体調がすぐれない時に、いただきものの滋養強壮ドリンクなどを飲むぐらいでしょうか。
料理が好きで、毎日の自炊でバランスのよい食事を心がけていますから、特にドリンクなどで日々の栄養を補強する必要性を感じないわけです。
毎日の食事も、例えば肉だけに偏るようなことはありません。メインのおかずは「肉、魚、肉、魚」という具合に肉と魚を1日おきに食べる。もちろん旬の野菜や海藻、キノコ類もふんだんに使います。おかげで私だけでなく、70代も少なくないヒロカネプロダクションのアシスタントたちも元気です。
食べ物の好き嫌いがほとんどありませんが、唯一、苦手な食べ物と言えば酸っぱいものです。寿司は大好きですが、酢の物などは体が拒否しているのかゲホゲホとむせてしまいます。
ただ、個人的には苦手なものを無理して食べる必要はないと思っています。体が資本のアスリートでも「苦手なものは食べない」という人がいますよね。私の知人の女医さんにも「チョコレートしか食べない」という偏食家がいます。さすがに「チョコレートだけ」は話を盛っているのだと思いますが‥‥。
話は少しそれますが、草しか食べない肉牛も、あれだけの肉や脂肪を体に蓄えることができます。不思議に思って調べてみると、牛には4つの胃があり、そこを反芻させることで胃にバクテリアなどの多くの微生物を発生させ、それらも栄養素として消化・吸収しているのだとか。
自分の体なのですから、自分の体に何が必要なのかは、自分の体に聞けばいい。それを食べて摂るか、飲んで摂るか、自分に合う方法を選べばいいのだと思います。