新たに誕生した「日本一長い商店街」の発足式が行われた。11月20日、東京・浅草でのことだ。台東区の国際通りに点在する4つの商店街が統合され、「東京国際通り振興会」となったもので、全長は約3キロメートルに達する。これにより、これまで「日本一」の称号を持っていた大阪の天神橋筋商店街(約2.6キロメートル)を上回る規模となった。
統合されたのは、浅草国際通り商店街連合会(約850メートル)、一葉桜開運振興会および一葉桜国際通り振興会(計約1.3キロメートル)、そして蔵前商店街(約800メートル)である。
しかし、この「新たな日本一」には異論が出ている。黙っていないのが、これまで「日本一」の名を誇ってきた天神橋筋商店街の人々だ。
天神橋筋商店街は天神橋一丁目から六丁目まで南北2.6キロメートルに伸び、直線的なアーケードが続く一体感が特徴である。
それに対し、東京国際通り振興会は道路脇に店舗が点在する区間も含まれている。「商店街と呼べない部分を含めている」「天神橋筋に比べて統一感がない」といった意見が噴出するのは当然のことだった。
さらには、こんな声も。
「そのルールが許されるなら、大阪には天神橋筋商店街よりも長い商店街が存在する」
それが大阪メトロ本町駅のせんば心斎橋筋商店街から心斎橋商店街、道頓堀商店街、千日前商店街、道具屋筋商店街、さらに日本橋筋商店街、通天閣本通商店街からジャンジャン横丁を抜け、飛田本通商店街、新開筋商店街、あべのハルカスに至る道のりだ。これらの商店街を合計すれば、全長は6.5キロメートルに達する。
大阪には他にも数多くの商店街が存在するため、今回のルールが適用されるならば、他にもさらに長い商店街が名乗りを上げる可能性がある。
はたして、新たに誕生した東京国際通り振興会が「日本一」の名にふさわしい商店街へと成長していけるのか。その行方と地域活性化に向けた今後の取り組みや、いかに。